Webテストのボーダー(合格ライン)は何割?公表されない理由と考え方

Webテストのボーダーが公表されない理由と、点数を伸ばすための考え方を紹介する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が適性検査の提供会社や就職情報サービスの公開情報を調べて独自に執筆しています。Webテストの形式・受検方法・企業の選考内容は年度や職種によって変わるため、最新の情報は受検案内と各社の公式サイトで確認してください。

Webテストを受ける前やあとに、『ボーダーって何割なんだろう』と気になっている方も多いはずです。ネットにはいろいろな数字が出ていて、かえって不安になりますよね。

結論から言うと、Webテストのボーダーは企業ごとに決めていて、公表されていません。提供会社も、一律に何点以上という基準はないと説明しています。

この記事を読むと、ボーダーが公表されない理由と、ネットの数字の受け止め方、点数を伸ばすために先にやることが分かります。

目次

Webテストのボーダー(合格ライン)は何割?

先に結論

Webテストのボーダーに、どの企業にも共通する「何割」はありません。合格の基準は企業ごとにさまざまで、受検者には公表されないのがふつうです。

SPIの提供会社であるリクルートマネジメントソリューションズは、合格基準は企業によってさまざまで、一律に何点以上という基準はないと説明しています。つまり、ボーダーを決めているのはテストの提供会社ではなく、受けた先の企業なんです。

『じゃあ、何割取れば安心なの?』と思いますよね。残念ながら、この問いに「○割」と答えられる人は、企業の中の人以外にはいません。

そもそも「ボーダー」とは何のこと?

就活で言う「ボーダー」は、Webテストで次の選考に進めるかどうかの境目の点数を指す、くだけた呼び方です。提供会社が使う言葉ではなく、就活生の間で広まった言い方なんです。

企業によっては、Webテストの結果を「足切り」にだけ使うこともあれば、面接の参考にだけ使うこともあると考えられます。どちらの使い方かも公表されないので、「境目の点数がある」と決めつけすぎないほうが安心です。

受検者は自分の点数も分からない

もう1つ大事なのは、受検者が自分の点数を知る仕組みがほとんどないことです。SPIのテストセンターでは、受検結果を本人に開示することはできないと、提供会社のFAQに書かれています。

自分の点数も、企業の基準も分からない。だからこそ、「何割取れたか」より「どこまで準備できたか」で考えるほうが、気持ちも楽になります。

よく気になること分かるかどこで確かめる
企業のボーダー分からない(公表されない)確かめる方法はない
自分の点数分からない形式が多いSPIのテストセンターは開示なし
合否企業からの連絡で分かる選考の案内・マイページ
受ける科目と時間分かる受検案内・最初の画面

結果や合否の連絡については、Webテストの結果は分かる?点数・合否の連絡と問い合わせの考え方で紹介しています。

なぜボーダーは公表されないの?

企業ごとに見ているものが違うから

ボーダーが公表されないのは、企業ごとに求める人材や選考の進め方が違い、点数だけで決めているとも限らないからです。形式によっては、そもそも「何問正解で何割」と数えにくい仕組みもあります。

ボーダーが分からないと、どこまで頑張ればいいか見えなくて不安ですよね。実は、公表されないのには、いくつかの理由があると考えられます。

理由1 企業ごとに使い方が違う

SPIの合格基準が企業ごとにさまざまなのは、企業が自社に合わせて結果を使っているからです。能力検査を重く見る企業もあれば、性格検査を面接の参考にすることを中心にしている企業もあります。

厚生労働省も企業に向けて、適性検査の結果は応募者の適性の一面をつかむものにすぎず、うのみにしないよう求めています。点数だけで一律に線を引く使い方は、国の考え方とも合わないんです。

理由2 形式によって「何割」と数えにくい

SPIの言語分野は、受検者の回答状況に応じて問題が出題される仕組みだと提供会社は説明しています。全体の制限時間内に出題される問題数も、人によって違います。

TG-WEBのi9は、IRT(項目反応理論)に基づいてランダムに出題されるとヒューマネージが説明しています。TAPも、でたらめに選んだ時のまぐれ当たりを統計的に修正した得点を出すと日本文化科学社が説明しています。

こうした形式では、「何問中何問できたか」がそのまま点数になるわけではありません。受検者が自己採点で「○割」と数えること自体が難しいんです。

例えば、SPIの言語分野で長文の問題が出たとします。『長文が出たから、いい点が取れている証拠かも』と考えたくなりますよね。

でも提供会社は、長文が出たから合格ラインに達しているというものではないと説明しています。出てきた問題の種類から、自分の点を読むこともできないわけです。

理由3 公表すると選考が成り立ちにくい

もし基準が公表されたら、受検者はその点を目指して受け方を変えるかもしれません。企業が知りたいのは「本来の力」なので、基準を伏せておくほうが選考の目的に合います。

補足

ここで挙げた理由は、提供会社や厚生労働省の説明から考えられることです。個々の企業がボーダーをどう決めているかは公表されていないので、この記事でも言い切ることはできません。

ネットの「○割でボーダー」はどう読む?

数字より「誰が・いつ・どの形式で」を見る

ネットのボーダーの数字は、受けた人の感覚や推測であることがほとんどです。数字そのものより、どの年度のどの形式の話かを確かめて、参考程度に受け止めましょう。

ネットや掲示板で「この会社は○割がボーダー」と書かれているのを見ると、気になってしまいますよね。でも、ここまで見てきたとおり、企業は基準を公表していません。

ということは、ネットの数字は「受けた人が、自分の手ごたえと合否から推測したもの」がほとんどなんです。

数字の読み方の判定表

ネットの情報を見た時に、どこまで参考にしていいかを判断する表を作ってみました。

確かめること参考にしやすい情報参考にしにくい情報
根拠形式や受け方の具体的な説明がある数字だけが書かれている
時期年度が書かれているいつの話か分からない
選考の段階インターンか本選考かが分かる段階が書かれていない
形式玉手箱・SPIなど形式が分かる形式が書かれていない
書き方「〜だった気がする」と推測と分かる「○割で確実」と言い切っている
ネットのWebテストのボーダー情報を、根拠・時期・選考段階・形式・書き方の5つで見分ける判定表の図解

右の列に当てはまる数字は、気にしすぎなくて大丈夫です。左の列に当てはまる情報も、あくまで「その人の体験」として読んでおきましょう。

「解き切れたのに落ちた」「解き切れなかったのに通った」が起きる理由

同じ企業を受けた人の間で、こんな話を聞くことがありますよね。

「全部解けたのに、落ちてしまった」
「半分も解けなかったのに、次に進めた」

これは、性格検査やESも合わせて見られていたり、出題の仕組みが人によって違ったりするためだと考えられます。他の人の手ごたえと自分を比べても、合否の理由は見えてこないんです。

選考体験記を読む時のコツは、選考体験記でWebテストの形式を調べる方法|ワンキャリアの使い方で紹介しています。

「大手は高い」「子会社は低い」という噂の読み方

「大手企業はボーダーが高い」「子会社なら少し低いはず」という話を聞くこともありますよね。ただ、企業は基準を公表していないので、会社の規模や親会社との関係からボーダーを推し量ることはできません。

同じグループの会社でも、選考の進め方や使う形式は会社ごとに違うことがあります。噂で受ける企業を選ぶより、受検案内を読んで形式を確かめるほうが、確かな準備につながります。

よくある失敗

ネットで見た数字を目標にして、「○割取れたから大丈夫」「○割に届かないから受けても無駄」と決めてしまうケースです。数字の根拠が分からないまま判断すると、受けるべき企業を自分から外してしまうこともあります。

ボーダーより先に考えたい、能力検査を伸ばす優先順位

「どこで点を落としているか」から直す

ボーダーが分からない以上、できるのは自分の点を少しでも上げることです。苦手な分野より先に、時間配分や形式の慣れなど、短い期間で直せる所から手をつけると効率的です。

『ボーダーが分からないなら、何を目標に勉強すればいいの?』と感じますよね。目標にするのは「何割」ではなく、「次の受検までに直せる弱点を1つずつ減らすこと」です。

直しやすい順に並べた優先順位表

能力検査の点を落とす原因を、直しやすい順に並べてみました。上から順に確かめていくと、少ない時間でも点を上げやすくなります。

優先点を落とす原因直し方直るまでの手間
1形式を取り違えて練習していた受検案内と最初の画面で形式を確かめる小さい
2時間配分が決まっていない1問にかける時間の上限を決めて練習する小さい
3画面の操作や受け方に慣れていない公式の例題や練習画面で形に慣れる小さい
4解き方を知らない問題の型がある問題集でその型だけを集中して解く中くらい
5計算や読むのが遅い毎日少しずつ時間を測って練習する大きい
6基礎の知識が抜けている中学・高校の範囲にさかのぼって復習する大きい

『全部が当てはまる気がする』という方もいるかもしれません。その場合も、上から1つずつ「できている」「できていない」に分けていくと、手をつける所が自然に決まります。

上の3つは、数日でも直せることが多い原因です。4から下は時間がかかるので、受検日までの日数に合わせて取り組みましょう。

Webテストの能力検査で点を落とす原因を、形式・時間配分・操作・問題の型・速さ・基礎の6つに分け、直しやすい順に並べた図解

受検日までの日数で、手をつける所を変える

優先順位表のどこまで取り組めるかは、受検日までに使える日数で変わります。目安として、日数ごとの進め方を表にしてみました。

受検日までの日数手をつける所やらなくていいこと
数日しかない優先1から3(形式・時間配分・操作)新しい問題集を何冊も買うこと
1〜2週間ある優先1から4(苦手な問題の型まで)全範囲を最初からやり直すこと
1か月以上ある優先1から6まで順番に本番直前の詰め込み

もちろん、使える時間は授業やアルバイトの予定で人によって違います。自分の1日の空き時間を書き出してから、どの行に当てはまるかを考えてみてください。

提供会社は「形式を理解して練習する」ことをすすめている

日本エス・エイチ・エルは、GABについて、ちょっとした対策で得点が大幅に変わる問題形式ではないと説明しています。一方で、問題形式や制限時間、解き方をよく理解し、練習した上で受検することが望まれるとも書いています。

SPIの提供会社は、対策本で勉強しても能力得点には影響がないことを実験で確かめたと説明しています。ただ、形式に慣れておくと、本番で戸惑って時間を失うことは防げます。

つまり、「裏ワザで点を大きく上げる」のではなく、「本来の力を出し切れる状態にする」のが準備の目的なんです。

例えばこんな場面

「計算が苦手だから、まず中学の数学から全部やり直そう」と考えたとします。もちろん基礎の復習も大事ですが、受検日まで1週間しかないなら、先に時間配分を決めるほうが点につながりやすいです。

形式ごとの難しさと優先順位はWebテストの難易度|種類ごとの難しさと対策の優先順位、勉強の進め方はWebテストの勉強法|対策の順番と1冊を仕上げる進め方で紹介しています。

性格検査やESと合わせて見られる仕組み

能力検査だけで合否が決まるとは限らない

Webテストの多くは、能力検査と性格検査の組み合わせです。企業はその結果を、ESや面接と合わせて見ることがあります。

ボーダーという言葉を聞くと、能力検査の点数だけで線を引いているように感じますよね。実は、Webテストの結果は、選考のほかの材料と並べて見られることがあるんです。

選考の材料企業が見ていると考えられること自分で準備できること
能力検査仕事に共通して必要な知的な力形式に合わせた練習と時間配分
性格検査自社の仕事や職場との相性ふだんの自分で答える段取り
ES経験や考え方、志望の理由具体的な場面を入れて書く
面接人物の理解と、ESや検査との一致ESと性格検査を読み返して臨む

SPIの提供会社は、性格検査を含むSPIの結果が、面接での人物理解の参考資料にも使われていると説明しています。能力検査の点だけでなく、全体として見られていると考えておきましょう。

面接で検査の結果と照らされることもある

面接では、ESに書いた内容や性格検査の結果をもとに質問されることがあります。例えば、こんなやりとりです。

「チームで動くのが好きと書いていますが、一人で進めた経験はありますか」
「はい。ゼミの発表準備では、資料作りを一人で担当しました」

能力検査の点だけを上げても、ほかの材料とかみ合っていなければ評価につながりにくいこともあります。Webテストは選考の一部、と考えて準備の配分を決めましょう。

性格検査の答え方は、Webテストの性格診断(性格検査)とは?答え方の考え方と注意点で紹介しています。

ボーダーが気になった時に確かめること
  • 受けた形式と科目を、受検案内でもう一度確かめる
  • ネットの数字の根拠・時期・形式を確かめる
  • 優先順位表の1から3が直せているかを見る
  • 性格検査をふだんの自分で答えられたかを振り返る
  • ESに具体的な場面が書けているかを読み直す

ボーダーが気になって手が止まってしまう時は、選考の進め方そのものを誰かに相談するのも1つの方法です。一人で調べ続けるか、キャリアセンターや就活エージェントを使うか、自分に合うほうを選んでみてください。

Webテストドットコム

Webテストや選考の進め方をひとりで抱えていませんか

Webテストの形式や結果は、企業ごと・年度ごとに違い、ひとりで調べるには限界があります。選考体験記で過去の形式を調べる方法や、新卒向けの就活支援サービスで相談できることをまとめました。

無料就活支援サービスの使い方を見る

Webテストの形式・受検方法は企業や年度によって変わります。最新の情報は受検案内と提供会社の案内で確認してください。

Webテストのボーダーでよくある相談

多いのは「科目ごと?」「インターンと同じ?」

ボーダーについての相談で多いのは、全科目の合計で見るのか科目ごとなのか、インターンと本選考で同じなのか、自分の手ごたえで届いているのか、というものです。

ボーダーは全科目の合計?科目ごと?

Webテストのボーダーは、全科目を合わせて見るのか、科目ごとに見るのか、という相談です。

どちらで見ているかも、企業は公表していません。合計で見る企業も、科目ごとに見る企業もありえる、と考えておくのが自然です。

だからこそ、特定の科目を捨てる作戦は避けたほうが安心です。苦手な科目も、時間配分だけは決めて受けるようにしましょう。

インターンと本選考でボーダーは同じ?

同じ企業のインターン選考と本選考で、Webテストのボーダーは同じなのか、という相談です。

これも企業ごとに違い、公表されていません。インターンと本選考では、受ける形式や科目が変わることもあります。

本選考の受検案内が届いたら、インターンの時の形式と同じかを確かめてから準備を始めてみてください。

インターンで通過した時の形式と違っていたら、その形式に合わせて練習し直すのが近道です。同じ形式だった場合も、前回つまずいた分野がないかを振り返っておくと、本選考で落ち着いて受けられます。

手ごたえで「届いているか」を知りたい

CABなどを受けて、自己採点ではこのくらい解けたと思うけれど、ボーダーに届いているか、という相談です。

気持ちはよく分かりますが、ボーダーも自分の点も分からないので、手ごたえから合否を読むことはできません。待っている間は、次の企業の準備に時間を使うほうが前に進めますよ!

もし通らなかった時の見直し方は、Webテストで落ちる理由と次に通るための見直しポイントで紹介しています。

よくある質問

Webテストのボーダーは何割ですか?

どの企業にも共通する「何割」はありません。SPIの提供会社は、合格基準は企業によってさまざまで、一律に何点以上という基準はないと説明しています。

解き切れなかったら落ちますか?

解き切れたかどうかと合否の関係は公表されていません。SPIのように、全体の制限時間内に出題される問題数が人によって違う形式もあります。最後まで落ち着いて解き進めることを大切にしましょう。

ネットのボーダー情報は信じていいですか?

ネットの数字は、受けた人の手ごたえや合否から推測したものがほとんどです。根拠・時期・選考段階・形式が書かれているかを確かめて、参考程度に受け止めるのがおすすめです。

自分の点数を知る方法はありますか?

SPIのテストセンターでは、受検結果を本人に開示することはできないと提供会社が説明しています。ほかの形式も、受検者が企業向けの点数を見られる仕組みは公式には案内されていません。

ボーダーが分からないなら、どう準備すればいいですか?

形式を確かめる、時間配分を決める、画面の操作に慣れる、の3つから始めるのがおすすめです。そのあと、解き方を知らない問題の型や、計算・読む速さに取り組みます。

まとめ

この記事の要点
  • Webテストのボーダーは企業ごとに決めていて、公表されない
  • SPIの提供会社も、一律に何点以上という基準はないと説明している
  • 出題の仕組みによっては、自己採点で「何割」と数えること自体が難しい
  • ネットの数字は、根拠・時期・形式を確かめて参考程度に読む
  • ボーダーより先に、形式の確認と時間配分など直しやすい弱点から直す
Webテストドットコム

Webテストドットコム 編集部

SPI・玉手箱・TG-WEBなど就活で使われるWebテストの種類と仕組み、受検方式ごとの準備、時間内に解くための勉強法、選考の進め方までを、はじめてWebテストを受ける就活生の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

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