Webテストの問題集の選び方|形式別に1冊目を決める基準

Webテストの問題集の選び方を、形式・年度・解説・模擬テストのチェック表で紹介する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が適性検査の提供会社や就職情報サービスの公開情報を調べて独自に執筆しています。Webテストの形式・受検方法・企業の選考内容は年度や職種によって変わるため、最新の情報は受検案内と各社の公式サイトで確認してください。

書店に行くと、Webテストの問題集がずらりと並んでいて、どれを選べばいいか分からない。表紙を見比べたまま、手が止まっている方も多いはずです。

結論から言うと、Webテストの問題集は、書名や評判より「自分が受ける形式に合っているか」で選ぶのがいちばん大事です。そのうえで、年度、解説の厚さ、模擬テストの有無を見て1冊に絞ります。

この記事を読むと、問題集を選ぶ時のチェック表と、形式別に1冊目を決める基準、1冊を何周するかの考え方が分かります。

目次

Webテストの問題集は何を基準に選ぶ?

先に結論

問題集は、①形式が合っているか、②受ける方式に対応しているか、③年度が新しいか、④解説が自分に合う厚さか、⑤模擬テストが付いているか、の順で見ると迷いません。いちばん大事なのは①です。

『人気の問題集を買えば、とりあえず安心?』と思いますよね。友達が使っている本を同じように選びたくなる気持ちも、よく分かります。

ただ、Webテストは形式によって科目も問題の形も違います。どんなに評判のいい問題集でも、受けない形式の本なら、本番ではあまり役に立たないんです。

そこで、問題集を手に取った時に確かめたいことをチェック表にしました。この記事では書名は挙げず、選ぶ基準だけを紹介します。

順番見る所確かめ方合わない時
1形式が合っているか表紙や目次に、受ける形式の名前があるか別の形式の本を探す
2方式に対応しているかテストセンター・Webなど、受ける方式の説明があるか方式の説明がある本を優先する
3年度が新しいか何年度版か、改訂の年が書かれているか古い版は形式の変化を確かめてから使う
4解説の厚さが合うか1問の解説を読んで、自分が分かるか解説が丁寧な本に替える
5模擬テストがあるか本番に近い形で通して解ける回があるか時間を測る練習を別に用意する
Webテストの問題集を、形式・方式・年度・解説の厚さ・模擬テストの有無の5つの順で確かめるチェック表の図解

書店で1冊を手に取ったら

書店で迷った時は、目次を開いて、受ける形式の科目名が並んでいるかを見てみてください。次に、苦手そうな問題の解説を1つだけ読んでみます。

「この解説、途中の式まで書いてある。これなら分かりそう」
「こっちは答えだけで、なぜそうなるのか書いていない」

こんなふうに、解説を1問読み比べるだけでも、自分に合う本はかなり絞れますよ。

形式別に1冊目を決める基準

形式の名前と科目名が、提供会社の説明と合っているかを見る

1冊目は、受ける形式の名前が書かれた問題集から選びます。中身が、提供会社が公式に説明している科目と合っているかも確かめてみてください。

ここが、この記事でいちばん大事なところです。

『SPIの本を1冊やれば、どの形式にも対応できる?』と考える方もいるかもしれません。ただ、形式ごとに公式に説明されている科目は、次のように違います。

形式提供会社公式に説明されている主な科目1冊目で確かめたいこと
SPIリクルートマネジメントソリューションズ言語分野と非言語分野。企業によって英語や構造的把握力受ける方式(テストセンター・WEBテスティングなど)の説明があるか
玉手箱日本エス・エイチ・エル計数の四則逆算、言語の大意把握、英語など科目の名前が公式の名称で書かれているか
GAB日本エス・エイチ・エル言語の論理、計数の図表理解、英語など玉手箱と分けて書かれているか
CAB日本エス・エイチ・エル四則逆算・法則性・命令表・暗号IT職の選考向けの科目がそろっているか
TG-WEBヒューマネージi9(判断推理力・30分)、i9neo(基礎能力・15分)などi9とi9neoのどちらを扱っているか
TAP日本文化科学社言語・数理・論理の能力問題と性格検査5つの選択肢から選ぶ形を扱っているか

科目の名前が公式の説明と違う呼び方で書かれている本もあります。迷ったら、提供会社の公式ページで科目名を確かめてみてください。

SPIの1冊目

SPIは、受ける方式によって準備が少し変わります。例えば、テストセンターでは検査中に計算機が使えないと公式に説明されているので、手で計算する練習が載っている本が向いています。

SPIの問題集の版の違いについては、SPI3とは?もあわせて読んでみてください。

玉手箱の1冊目

玉手箱は、各科目が約10分と短い時間で出る形式です。1冊目は、短い時間でテンポよく解く練習ができる本を選ぶのがおすすめです。

玉手箱の科目と対策の順番は、玉手箱のWebテストとはで紹介しています。

TG-WEBやTAPの1冊目

TG-WEBは、公式の名称でi9(判断推理力・30分)やi9neo(基礎能力・15分)などの検査があります。問題集を選ぶ時は、どちらの検査を扱っているかが書かれているかを見てみてください。

TAPのように、専用の問題集が見つけにくい形式もあります。その場合は、形式に慣れるための教材と、言語や計算の基礎の問題集を分けて考えると、1冊目を決めやすくなります。

形式がまだ分からない時の1冊目

『まだ受検案内が来ていなくて、形式が分からない』という時もありますよね。

その場合は、志望業界の選考体験記で、年度・職種・選考の段階をそろえて出やすい形式を調べてみてください。それでも決めきれない時は、就活で出会う機会が多いSPIか玉手箱から1冊選ぶ、という考え方もあります。形式の見分け方はWebテストの種類一覧で紹介しています。

年度・解説・模擬テストの見方

新しさより「受ける形式の今の姿」に合っているか

年度版の問題集は新しいほど安心ですが、大事なのは、受ける形式の今の科目や方式に合っているかです。解説の厚さと模擬テストの有無は、自分の今の力に合わせて選びます。

『去年の版を先輩からもらったけど、使って大丈夫?』という相談もよく聞きます。

もらった本を使うこと自体は悪くありません。ただ、書き込みが残っていると、自分で考える前に答えが目に入ってしまうことも。使う前に、形式と年度、書き込みの量を確かめておきましょう。

年度版はどう選ぶ?

年度版の問題集は、出版された年の形式の情報をもとに作られています。古い版を使う時は、受ける形式の科目名や方式が、今の公式の説明と変わっていないかを確かめてみてください。

例えばSPIでは、テストセンターに自宅などから受けられるオンライン会場ができるなど、受け方が変わってきています。方式の説明が今の形に合っているかを見ておくと安心です。

解説の厚さは今の力で決める

文系で数学から離れて3年たっている場合は、途中の式や考え方まで丁寧に書かれた本が向いています。逆に、ある程度解ける方は、問題の数が多い本のほうが練習量を確保しやすいです。

2冊の問題集の解説のページを開いて並べ、自分に合う解説の厚さを見比べている手元の写真

自分に合う厚さは、苦手な分野の解説を1つ読んでみると分かります。読んで分からない本は、どんなに評判がよくても、今の自分には合っていないんです。

本で解くか、パソコンで解くか

本番のWebテストは、パソコンの画面で解く形式が多いです。SPIをパソコンで受ける時は、手元で計算して画面で答えを選び、次の画面に進むと前の画面には戻れないと説明されています。

紙の問題集で練習する時も、1問ごとに答えを決めて次に進む、という解き方をまねてみてください。解いたあとで前の問題に戻らないだけでも、本番の感覚に近づきます。

模擬テストは時間を測る練習に使う

本番に近い形で通して解ける模擬テストがあると、時間配分の練習ができます。付いていない場合は、問題集の1章分をタイマーで測って解くなど、時間を測る練習を別に用意しておきましょう。

提供会社の説明も知っておく

SPIの提供会社は、公式のSPI対策本はなく、書店の対策本は公認したものではないと説明しています。また、対策本で勉強しても能力得点には影響がないことを実験で確かめたとも説明しています。一方で、形式に慣れておくと、本番で落ち着いて解けるという面はあります。

SHLも、自社の検査について、ちょっとした対策で得点が大幅に変わる問題形式ではないとしています。そのうえで、問題形式や制限時間、解き方をよく理解し、練習した上で受検することが望ましいと説明しているんです。問題集は「形式に慣れるための道具」と考えておくと、使い方がぶれません。

1冊を何周する?終わりの基準を決める

周回の数ではなく「印の数」で終わりを決める

問題集を何周するかに、決まった答えはありません。間違えた問題に印をつけ、印が減っていくかを見ながら、終わりの基準で判断するのがおすすめです。

『問題集は何周すればいいの?』は、いちばん多い悩みかもしれません。

周回の数を決めて回すと、答えを覚えて解いた気になってしまうことも。そこで、周回の数ではなく、印の数で終わりを決める考え方を表にしました。

段階やること次へ進む目安
はじめの1周解説を読みながら全部の問題に触れ、間違えた問題に印をつける全部の問題に一度は触れた
印の問題を解き直す解説を見ずに印の問題だけ解き、解けたら印を消す印の数がはじめの半分以下になった
時間を測る1章分や模擬テストを、タイマーで測って解く時間内に最後まで進める
残った印をつぶす最後まで残った印の問題を、理由を言いながら解く印の問題を、なぜその答えになるか言える
問題集を周回の数ではなく、間違えた問題の印の数で終わりを決める流れの図解

4週で1冊を仕上げる割り振りの例

例えば、1日1時間を週4日、4週で進める場合は、こんな割り振りが考えられます。これは計算の例なので、自分の予定に合わせて変えてみてください。

週やること
1週目はじめの1周を半分まで進め、間違えた問題に印をつける
2週目はじめの1周を終え、印の問題を解き直し始める
3週目印の問題の解き直しを続け、模擬テストを1回時間を測って解く
4週目残った印の問題を理由つきで解き、もう1回時間を測って解く

1週目で半分まで進まなくても大丈夫です。遅れた分は次の週に回し、印の数が減っているかだけを見てみてください。

答えを覚えてしまった時は

何度も解いていると、問題を見た瞬間に答えを思い出してしまうことがあります。その時は、答えではなく「なぜその式になるか」を紙に書いてから選んでみてください。

理由が書ければ、その型は身についています。書けない時は、答えだけを覚えていた合図です。

答えを覚えていた問題は、印を消さずに残しておくのがおすすめです。数日あけてからもう一度解くと、本当に身についたかどうかが分かりますよ。

2冊目はいつ買う?

『1冊じゃ足りない気がして、2冊目を買いたくなる』という方もいますよね。

2冊目を考えるのは、1冊目の印がほとんど消えてからで十分です。途中で別の本に移ると、どちらも中途半端になりがちです。ほかの形式を受けることになった時は、その形式の本を1冊足す、という考え方がおすすめです。

問題集を1冊仕上げる進め方は、Webテストの勉強法でくわしく紹介しています。

1冊を仕上げられたかのチェック
  • 全部の問題に一度は触れた
  • 印の問題を、解説を見ずに解き直せる
  • なぜその答えになるかを一言で言える
  • 1回分を時間内に最後まで解ける
  • 間違えた理由がノートに残っている

問題集と一緒に使うもの、使わないもの

公式の例題と就職サイトの模試は使う、解答集は使わない

問題集だけでは足りない所は、提供会社の公式の例題や、就職サイトの練習テストで補えます。一方で、出回っている解答集は使ってはいけません。

『問題集以外に、何を使えばいい?』と気になる方もいるはずです。

一緒に使うもの何に役立つか
SPIの提供会社の学生向けサイトの問題例SPIの問題の形を確かめる
SPIの本番前の説明画面と練習画面本番の画面の操作に慣れる
SHLグループの練習テスト(英語のページ)形式の雰囲気をつかむ。難易度は本番と同じとは限らない
就職サイトの練習テスト力試しと苦手探し
スマートフォンのアプリすきま時間の慣らし

SPIの問題例は、リクルートマネジメントソリューションズの就職準備応援サイトで見られます。アプリの選び方はWebテスト対策アプリの選び方で紹介しています。

解答集は使わない

本番の答えをまとめたとされる解答集が出回っていることがあります。東京大学は、Webテストの解答集は作成企業の著作権を侵害している疑いがあり、テストの公正性を損なうと学生に注意を呼びかけています。解答集を使うことは不正にあたり、やってはいけないことです。

ひとりで進めるか、相談先を使うか

問題集を選んでも、計画どおりに進まないこともありますよね。試験期間やアルバイトが重なると、1週間まったく開けなかった、ということもあるはずです。ESや面接の準備と重なると、何を優先すればいいか迷ってしまいます。

選考の進め方を誰かと確かめたい時は、大学のキャリアセンターや就活エージェントを使うのも1つの方法です。もちろん、問題集1冊とこの記事のチェック表でひとりで進めるのも、十分に正当な選び方です。

Webテストドットコム

Webテストや選考の進め方をひとりで抱えていませんか

Webテストの形式や結果は、企業ごと・年度ごとに違い、ひとりで調べるには限界があります。選考体験記で過去の形式を調べる方法や、新卒向けの就活支援サービスで相談できることをまとめました。

無料就活支援サービスの使い方を見る

Webテストの形式・受検方法は企業や年度によって変わります。最新の情報は受検案内と提供会社の案内で確認してください。

Webテストの問題集でよくある相談

分からない時は、形式と解説に戻る

問題集の相談で多いのは、解説が分からない、毎年問題は変わるのか、対策なしで受けてもいいか、というものです。代表的なものに答えます。

就活生からよく寄せられる相談を、内容をまとめた形で紹介します。

解答を見ても、解き方が分からない

『問題集の解答を読んでも、解き方が分からない問題がある』という相談です。

まずは、解説のどの行で分からなくなったかに印をつけてみてください。止まった所が分かれば、その前の単元に戻って確かめられます。それでも分からない問題は、いったん飛ばして先に進み、2周目でもう一度向き合ってみましょう。

Webテストの問題は毎年変わる?

『Webテストの問題は毎年変わるのに、なぜ問題集や解答集が出回っているの?』という相談もあります。

問題集は、形式ごとの問題の型に慣れるための本です。SPIでは、受検者の回答の状況に応じて問題が出る仕組みだと提供会社は説明しています。答えを覚えるより、型と解き方を身につけるほうが、どんな問題が出ても対応しやすくなります。

対策を一切しないで受けるのは無謀?

『SPIなどの対策を一切しないで受けるのは無謀?』という相談です。

対策しなくても受けることはできます。ただ、SHLも、問題形式や制限時間、解き方をよく理解し、練習した上で受検することが望ましいと説明しています。せめて形式の例題を見て、時間の流れを知っておくと、本番で慌てにくくなりますよ。

志望度の高い企業のWebテストまで時間がない

『志望度が高い企業のWebテストまで、短い時間しかない。問題集はどう使えばいい?』という相談もあります。

時間がない時は、受ける形式の問題集を1冊に決め、1回分を時間を測って解くことと、間違えた型の解き直しに絞ってみてください。短期間での進め方はWebテストを短期間で対策する方法で紹介しています。

よくある質問

Webテストの問題集は何を基準に選べばいいですか?

いちばん大事なのは、自分が受ける形式に合っているかです。そのうえで、受ける方式への対応、年度、解説の厚さ、模擬テストの有無を見て1冊に絞ってみてください。

問題集は何周すればいいですか?

決まった回数はありません。間違えた問題に印をつけ、印の問題を理由つきで解けるようになるまで続けるのがおすすめです。

古い年度版の問題集でも使えますか?

使えますが、受ける形式の科目名や方式が、今の公式の説明と変わっていないかを確かめてから使ってみてください。

SPIの公式の問題集はありますか?

SPIの提供会社は、公式のSPI対策本はなく、書店の対策本は公認したものではないと説明しています。問題の形は、提供会社の学生向けサイトの問題例で確かめられます。

問題集は何冊買えばいいですか?

まずは受ける形式の1冊で十分です。2冊目は、1冊目の印がほとんど消えてからか、別の形式を受けることになった時に考えてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 問題集は、書名や評判より、受ける形式に合っているかで選ぶ
  • 形式・方式・年度・解説の厚さ・模擬テストの順で確かめて1冊に絞る
  • 科目の名前が提供会社の公式の説明と合っているかを見る
  • 何周するかは、周回の数ではなく間違えた問題の印の数で決める
  • 公式の例題や就職サイトの練習テストは使い、解答集は使わない

まずは受ける形式を確かめて、書店で目次と解説を1問ずつ見比べてみましょう。

Webテストドットコム

Webテストドットコム 編集部

SPI・玉手箱・TG-WEBなど就活で使われるWebテストの種類と仕組み、受検方式ごとの準備、時間内に解くための勉強法、選考の進め方までを、はじめてWebテストを受ける就活生の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

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