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玉手箱の言語を解いてみたら、どの選択肢も正しく見えて決めきれない。読み終わる前に時間が来てしまう、という方も多いはずです。
結論から言うと、玉手箱の言語(大意把握)は「本文に書いてあること」と「筆者が一番言いたいこと」を分けて読むのがコツです。この記事では、その読み方の手順と、時間内に読み切る練習の進め方が分かります。
玉手箱の言語(大意把握)とは?
玉手箱の言語理解テストは「大意把握」です。1000文字程度のエッセイを読み、筆者の訴えたい趣旨を正確に判断する科目です。
『言語って、読解問題でしょ?』と思いますよね。
提供会社の日本エス・エイチ・エルは、玉手箱Ⅲの言語理解テストを「大意把握」と説明しています。公式ページの記載を表にまとめました。
| 項目 | 公式ページの記載 |
|---|---|
| 科目名 | 言語理解テスト(大意把握) |
| 読む文章 | 1000文字程度の長さのエッセイ |
| 求められること | 筆者の訴えたい趣旨を正確に判断する |
| 時間 | 言語・計数・英語は各約10分 |
公式ページでは、筆者が最も訴えたいことと、そうでないことを素早く見分ける感覚が測られる、とも説明されています。
つまり、本文の内容と合っているかだけでは足りないんです。筆者が一番言いたいことかどうかまで見る、というところが、ふつうの読解問題との違いです。
玉手箱全体の科目の組み合わせは、玉手箱のWebテストとは?科目の組み合わせと対策の順番で紹介しています。
大意把握の読み方の手順
大意把握は、文章を「筆者の主張」と「それを支える部分」に分けて読みます。主張がどこにあるかが分かれば、選択肢の判断が速くなります。
ここが、この記事でいちばん大事なところです。
『全部の文が大事に見えて、何が趣旨か分からない』という声はよく聞きます。そこで、エッセイの中の文を役割で分ける表を作りました。
| 文の役割 | よく出てくる言い回しの例 | 趣旨になるか |
|---|---|---|
| 筆者の主張 | 「〜べきだ」「〜ではないか」「〜が大切だ」 | なりやすい |
| 主張のまとめ | 「つまり」「要するに」「このように」 | なりやすい |
| 具体例 | 「例えば」「ある時」 | なりにくい |
| ほかの人の意見 | 「〜と言われる」「〜という声もある」 | なりにくい(筆者が否定することも) |
| 前提・背景 | 「近年」「もともと」 | なりにくい |
この表は、編集部が読み方の練習用にまとめた目安です。言い回しがあれば決まり、というものではないので、文の役割を考える手がかりとして使ってみてください。
- 最初と最後の段落を先に読み、筆者の主張の候補をつかむ
- 「つまり」「だから」などのまとめの言葉の後ろに印をつける
- 具体例とほかの人の意見は、主張を支える部分として軽く読む
- 選択肢が「筆者が一番言いたいこと」か「本文に書いてあるだけのこと」かを分ける

「書いてある」と「一番言いたい」は違う
手順4がいちばん迷うところですよね。例えば、具体例の中に出てくる内容は、本文に書いてあっても筆者の趣旨ではないことが多いんです。
「この選択肢、本文に書いてあったから正解かな」
「でも、それは例として出てきただけで、言いたいことは別かも」
こんなふうに、自分に問いかけながら選ぶ練習をしてみてください。
選択肢を読む前に、自分の言葉で一文にする
読み終えたら、選択肢を見る前に「筆者が言いたいのは〜ということ」と一文で言ってみましょう。
先に自分の答えを持っておくと、選択肢の言い回しに引っ張られにくくなります。最初はうまく言えなくても大丈夫です。
練習用の短い文章で試してみる
編集部が作った練習用の文章です。実際の出題を再現したものではなく、読み方を試すための短い例です。
近年、予定を細かく決めて動く人が増えたと言われる。例えば、週末の過ごし方を前日までに時間単位で組む人もいる。もちろん計画は役に立つ。しかし、予定に空白がないと、思いがけない出会いや発見の入る余地がなくなる。つまり、計画には少し余白を残しておくことが大切ではないか。
文の役割で分けると、最初の文は前提、2文目は具体例、3文目は筆者がいったん認める部分です。「しかし」以降が主張で、「つまり」の文がまとめになります。
ですから、この文章の趣旨は「計画には余白を残すことが大切」です。「計画は役に立つ」も本文に書いてありますが、筆者が一番言いたいことではありません。
時間内に読み切る練習
長文を速く読むには、読む順番を決めることと、時間を計る練習の両方が必要です。いきなり速く読もうとせず、段階を踏んで進めてみてください。
『1000文字程度を短い時間で読むなんて無理』と感じますよね。
ただ、全部を同じ速さでていねいに読む必要はないんです。主張の部分はしっかり、具体例はさっと、と読む強さを変えると、同じ時間で読める量が増えます。
| 段階 | やること | 次に進める状態 |
|---|---|---|
| 1. 役割で分ける | 時間を気にせず、文の役割に印をつけて読む | 主張の文を見つけられる |
| 2. 一文にまとめる | 読み終えたら、筆者の言いたいことを一文で書く | 選択肢を見る前に答えの候補がある |
| 3. 読む強さを変える | 具体例と背景はさっと読み、主張の文に時間を使う | 読む時間が短くなっても正解が減らない |
| 4. 時間を計る | 本番に近い時間で、初めての文章を解く | 最後まで目を通して選べる |

- 間違えた問題で、主張の文を見落としていなかったか
- 具体例の内容を趣旨と取り違えていなかったか
- 読み終えた時に、筆者の言いたいことを一文で言えたか
- 時間を計った時に、最後の問題まで目を通せたか
例えばこんな場面
読書の習慣があまりなく、長い文章を読むと途中で集中が切れる場合を考えてみます。
この場合は、段階1と2を短い文章で始めるのがおすすめです。新聞のコラムや社説のように、筆者の意見がある短い文章で「言いたいことを一文で」の練習をすると、エッセイにも慣れやすくなります。
時間が足りない時の考え方は、Webテストで時間が足りない人の時間配分と解く順番のコツでも紹介しています。
読むのが遅いと感じる人へ
『自分は読むのが遅いから向いていない』と思ってしまう方もいますよね。実は、遅く感じる原因の多くは、読む速さそのものより、何度も読み返していることにあるんです。
読み返しが多い時は、主張の候補に印をつけながら1回で読み切ることを目標にしてみてください。印があれば、選択肢を見る時に戻る場所がすぐ分かります。
間違い直しは「なぜ選んだか」を書く
言語の間違い直しでは、正解を覚えるより、自分がなぜその選択肢を選んだかを書く方が効きます。
| 間違え方 | よくある原因 | 次に試すこと |
|---|---|---|
| 具体例の内容を選んだ | 本文にあったので正解だと思った | 文の役割を確かめてから選ぶ |
| ほかの人の意見を選んだ | 筆者の意見と区別しなかった | 「〜と言われる」の後に筆者がどう続けるかを見る |
| 一部だけ合う選択肢を選んだ | 言い過ぎや足りない部分を見落とした | 選択肢の言葉を1つずつ本文と照らす |
| 時間切れで勘で選んだ | 主張の文を探すのに時間がかかった | 最初と最後の段落を先に読む |
『また同じ間違いをしてる』と気づけたら、それは前進です。原因が分かれば、次に試すことも決まりますよ。
本番で迷った時の見切り方
本番では、2つの選択肢で迷ったまま時間が過ぎることもありますよね。迷ったら、主張の文に近い方を選んで次へ進むと決めておきましょう。
1問で止まり続けると、後ろの文章を読む時間がなくなります。見切りのルールを練習の時から決めておくと、本番でも同じように動けます。
GABの言語(論理)・SPIの言語との違い
同じ会社のGABの言語は「論理」で、書き手のロジックをどこまで正しく理解しているかを見ます。趣旨を探す玉手箱とは、選択肢の判断の仕方が違います。
『玉手箱とGABの言語って、同じ練習でいいの?』と迷う方も多いはずです。
| 比べる点 | 玉手箱の言語(大意把握) | GABの言語(論理) |
|---|---|---|
| 文章 | 1000文字程度のエッセイ | 400字から800字程度の主張をもった文章 |
| 見ること | 筆者の訴えたい趣旨 | 書き手のロジックをどこまで正しく理解しているか |
| 判断 | 筆者が一番言いたいことかどうか | 明らかに正しい・明らかに間違い・本文だけでは論理的に導けない |
GABの選択肢には「問題文の内容だけからでは、論理的に導けない」があります。受検してみて選択肢がこの3つの形なら、GABの言語の説明と同じ形です。
GABの準備はGABのWebテストとは?玉手箱との違いと対策で、SPIの言語はSPIの言語分野の対策|出る問題の型と語彙の増やし方で紹介しています。
SPIの言語とも形式が違う
SPIの言語分野は、言葉の意味や話の要旨を的確に捉えて理解できる力を見ると、提供会社が説明しています。長文以外に、語彙や語順の並べ替えなどの形式もあります。
玉手箱の大意把握は、エッセイの趣旨を判断する形式に絞られています。SPIの語彙の練習だけでは、趣旨を探す読み方の練習にはならない点に気をつけておきましょう。
ひとりで練習するか、相談先を使うか
読み方の練習はひとりでも進められます。ただ、志望企業がどの形式を使うのか分からず、練習の向きに迷う時は、選考体験記や相談先を使うのも1つの方法です。
Webテストドットコム
Webテストや選考の進め方をひとりで抱えていませんか
Webテストの形式や結果は、企業ごと・年度ごとに違い、ひとりで調べるには限界があります。選考体験記で過去の形式を調べる方法や、新卒向けの就活支援サービスで相談できることをまとめました。
無料就活支援サービスの使い方を見るWebテストの形式・受検方法は企業や年度によって変わります。最新の情報は受検案内と提供会社の案内で確認してください。
玉手箱の言語でよくある相談
言語の相談で多い「選択肢で迷う」「読み方」「時間」の3つを選び、要約して答えています。
選択肢のBとCで、どちらを選ぶか迷う
最終段落と違うことを言っているからBか、そもそも本文で述べていないからCか、決められないという相談です。
選択肢が「明らかに間違い」と「本文だけでは導けない」の形なら、GABの言語(論理)の判断の仕方になります。本文と食い違っていればB、本文に材料がなければC、と分けて考えてみてください。
『本文と違う』と『本文に書いていない』は、似ているようで別なんです。
全部読まずに、キーワードを探した方がいい?
文を全部読まずに、設問のキーワードを本文から探した方がいいのか、という相談です。
キーワード探しは速く見えますが、大意把握では筆者が一番言いたいことかを判断する必要があります。最初と最後の段落と、まとめの言葉の周りはしっかり読み、具体例はさっと読む、くらいの強弱がおすすめです。
言語と計数で、半分くらいしか解けなかった
言語も計数も時間が足りず、半分くらいしか解けなかったという相談です。
『もう落ちたかも』と不安になりますよね。
ただ、通過の基準は企業ごとに違い、公表されていないことがほとんどです。次の受検に向けて、読む強さを変える練習から始めてみてください。
よくある質問
玉手箱の言語はどんな問題ですか?
公式ページでは「言語理解テスト(大意把握)」とされ、1000文字程度のエッセイを読み、筆者の訴えたい趣旨を判断する問題です。
大意把握で迷った時は、どう選べばいいですか?
選択肢が「筆者が一番言いたいこと」か「本文に書いてあるだけのこと」かを分けてみてください。具体例やほかの人の意見の中の内容は、趣旨ではないことが多いです。
長文を速く読むコツはありますか?
全部を同じ強さで読まず、最初と最後の段落やまとめの言葉の周りに時間を使い、具体例はさっと読むことです。読み終えたら、筆者の言いたいことを一文で言う練習も役立ちます。
GABの言語の練習で、玉手箱の言語も対策できますか?
長い文章に慣れる点では役立ちます。ただ、GABは書き手のロジックの理解、玉手箱は筆者の趣旨の判断と、選択肢の考え方が違うので、それぞれの形式で練習しておきましょう。
玉手箱の言語で、語彙の勉強は必要ですか?
大意把握はエッセイの趣旨を判断する形式なので、単語の意味を問う問題とは違います。語彙を増やすより、文の役割で分けて読む練習に時間を使う方が、点につながりやすいです。
まとめ
- 玉手箱の言語は「大意把握」で、筆者の訴えたい趣旨を判断する
- 文を主張・まとめ・具体例・ほかの人の意見・前提に分けて読む
- 「書いてある」と「一番言いたい」を分けて選択肢を見る
- 練習は役割で分ける、一文にまとめる、読む強さを変える、時間を計るの順で
- GABの言語(論理)とは選択肢の判断の仕方が違う
まずは短い文章を1つ選んで、筆者の言いたいことを一文で書いてみましょう。それが大意把握の練習の第一歩です!





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