Webテストの替え玉・代行受検がだめな理由|正しい対策の進め方

Webテストの替え玉・代行受検がだめな理由と、自分の力で点を上げる進め方を紹介する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が適性検査の提供会社や就職情報サービスの公開情報を調べて独自に執筆しています。Webテストの形式・受検方法・企業の選考内容は年度や職種によって変わるため、最新の情報は受検案内と各社の公式サイトで確認してください。

Webテストの替え玉や代行の話をSNSで見かけて、『みんなやっているなら、まじめに受ける自分が損なのでは』とモヤモヤしている方もいるかもしれません。

結論から言うと、Webテストの替え玉・代行受検や回答の共有は、提供会社の規約に反する不正で、刑事事件として立件された例もあります。見つかれば選考そのものを失うおそれがあり、割に合うものではありません。

この記事を読むと、替え玉がだめな理由と、自分の力で点を上げる進め方が分かります。

目次

Webテストの替え玉・代行受検とは?

先に結論

替え玉・代行受検は、本人ではない人がWebテストを受けることです。複数人で相談しながら受ける、回答を共有するといった行為も、提供会社は不正として扱っています。

『友達と画面を共有して一緒に解くくらいなら、いいんじゃない?』と思う方もいるかもしれません。

ただ、提供会社の説明を見ると、不正とされる行為は替え玉だけではありません。代表的なものを表にしました。

行為提供会社や大学の扱い
替え玉受検(本人以外が受ける)SPIのテストセンターでは、見つかればその場で受検を中断し企業に連絡
代行の依頼・引き受け東京大学・京都大学が、どちらも不正な行為と注意喚起
複数人での受検・第三者からの支援WebGAB Secureは検知の対象、SPIのオンライン会場では悪質な不正行為
生成AIなどを使ったカンニングWebGAB Secureは疑われる挙動を検知の対象としている
問題の撮影・書き写し・拡散SPIのテストセンターやオンライン会場で禁止
Webテストの替え玉・代行・回答の共有などの不正と、提供会社や大学の扱いを並べた図解

友達との勉強や情報交換はどこまでいい?

『友達と一緒に勉強するのもだめなの?』と心配になる方もいますよね。

問題集を一緒に解く、勉強の進め方を教え合うといったことは、受検前の準備なので問題ありません。気をつけたいのは、本番の問題そのものを外に持ち出すことです。

行為考え方
市販の問題集を友達と一緒に解く受検前の準備なので問題ない
勉強の順番や時間の使い方を教え合う受検前の準備なので問題ない
本番の問題を書き写して友達に送るSPIでは検査内容の書き写しや拡散は禁止
本番中に友達に連絡して答えを聞く第三者からの支援にあたる

SHLグループの公式の練習テストにも、結果を第三者と共有してはならない旨が書かれています。練習であっても、決まりは案内を読んで確かめておきましょう。

2022年には逮捕・書類送検の報道もあった

北海道新聞(2022年11月25日)は、企業の採用試験のウェブテストを替え玉として受けたとして、代行者が逮捕され、依頼した大学4年の学生も書類送検されたと報じています。

容疑は私電磁的記録不正作出・同供用の疑いで、同じ記事は、就職活動のウェブテストの替え玉で代行者や依頼者が立件されたのは全国初と伝えています。依頼した側も責任を問われうる、ということです。

替え玉がだめな理由

「バレるから」だけではない

替え玉がだめなのは、見つかった時の処分が重いからだけではありません。自分の力に合わない企業に進んでしまう、という問題もあります。

ここが、この記事でいちばん大事なところです。

『見つからなければ問題ないのでは』と考える方もいるかもしれません。ただ、替え玉には、見つかった時と見つからなかった時の両方に問題があるんです。

見つかった時:選考と大学生活への影響

SPIの提供会社は、不正が分かった場合、受検を依頼した企業と連携して処分すると案内しています。オンライン会場での不正も、利用規約に基づき、企業への報告を含めて厳正に対処するとしています。

京都大学は、代行に加担したことが分かった場合は厳正に対処すると注意喚起しています。東京大学も、代行を頼むことも、お金を受け取って引き受けることも不正行為だと伝えています。

見つからなかった時:入社後の自分が困る

Webテストは、企業が仕事に必要な力や向き不向きを知るために使うものです。替え玉で通っても、テストが見ていた力は自分のものではありません。

国も企業に対して、適性検査の結果をうのみにしないよう求めています。テストは選考の一部にすぎないので、無理に点だけを取りにいく意味は大きくないんです。

提供会社は不正を見つける仕組みを用意している

提供会社は、不正を防ぐ仕組みを年々加えています。日本エス・エイチ・エルは2011年に不正防止機能を持つWebテストを始め、Webテストと同等のテストを再度行うリテストの機能も用意しています。

AIやカメラによる監視の仕組みは、監視型Webテストとは?自宅で受ける時の仕組みと準備・禁止事項やAI監視型のWebテストとは?カメラで何を見られるのかで紹介しています。

代行の誘いを見かけた時は

SNSで「Webテスト代行します」という投稿やメッセージを見かけることもあるかもしれません。東京大学は、大学の学生を名乗ってお金を受け取り、代行している者が複数いるという報告があったと注意を呼びかけています。

こうした誘いには、返事をしないのがいちばんです。友達から誘われた時も、はっきり断って大丈夫ですよ。

「ごめん、それは規約違反だからやめておくね」
「そっか、自分もちゃんと勉強するわ」

断りにくい時は、大学の注意喚起を理由にしてもかまいません。自分を守るための線引きだと考えてみてください。

解答集にも注意

東京大学は、大学名を名乗る団体によるWebテストの解答集の販売について、作成企業の著作権を侵害している疑いがあり、テストの公正性を損なうと注意を呼びかけています。

自分の力で点を上げる進め方

受ける形式を確かめ、1冊を仕上げる

自分の力で点を上げるには、受ける形式を確かめて、その形式の問題に慣れるのが近道です。時間はかかっても、次の選考にもそのまま使える力になります。

『自分の力だけで、締切までに間に合うかな』と不安になりますよね。

まずは、受ける形式を受検案内と最初の画面で確かめるところから始めてみてください。形式が分かれば、やるべき問題がはっきりします。

週やること終わったと言える状態
1週目受ける形式を確かめ、その形式の問題集を1冊決める科目と問題の形を説明できる
2週目問題集を1周、解けない所に印をつける苦手な単元が分かっている
3週目印をつけた所を解き直し、時間を計って解く時間内に最後まで届く
4週目間違えた問題だけを解き直す同じ間違いが減っている

これは週に数時間ずつ進める場合の例です。勉強にかけられる時間は人によって違うので、自分の予定に合わせて週の区切りを変えてみてください。

Webテストの対策を、形式の確認から問題集の解き直しまで4週間で進める計画の図解
正攻法で進めるためのチェック
  • 受ける形式を受検案内と最初の画面で確かめた
  • その形式の問題集を1冊に決めた
  • 時間を計って解く練習をしている
  • 間違えた理由をノートに一言で書いている
  • テストセンターの結果を送る仕組みを知っている

SPIのテストセンターでは、過去1年以内の結果を前回結果として企業に送ることができます。これは提供会社が用意している正式な仕組みです。

くわしくはWebテストの結果は使い回しできる?テストセンター結果の送信の仕組みで紹介しています。

勉強の順番はWebテストの勉強法|対策の順番と1冊を仕上げる進め方でくわしく紹介しています。

締切まで時間がない時は

『受検の締切まで1週間しかない』という時もありますよね。そんな時こそ、焦って楽な方法に流れないことが大切です。

1週間しかない時は、受ける形式の科目にしぼって、問題の形に慣れることを優先してみてください。テストの前の例題や練習画面も、問題の形をつかむ大事な手がかりです。

残りの日数優先すること
1週間受ける形式の問題集で、各科目の問題の形に慣れる
3日時間を計って解き、時間配分をつかむ
前日新しい問題を増やさず、受検環境を確かめる

短い期間の進め方はWebテストを短期間で対策する方法|締切まで1週間しかない時で紹介しています。

ひとりで抱え込まないために

点が伸びずに焦ると、楽な方法に気持ちが向いてしまうこともありますよね。

大学のキャリアセンターや、選考の進め方を相談できる就活エージェントなど、相談できる先を持っておくと気持ちが楽になります。

Webテストドットコム

Webテストや選考の進め方をひとりで抱えていませんか

Webテストの形式や結果は、企業ごと・年度ごとに違い、ひとりで調べるには限界があります。選考体験記で過去の形式を調べる方法や、新卒向けの就活支援サービスで相談できることをまとめました。

無料就活支援サービスの使い方を見る

Webテストの形式・受検方法は企業や年度によって変わります。最新の情報は受検案内と提供会社の案内で確認してください。

替え玉・不正についてよくある相談

悩みは「なぜバレるのか」と「やってしまった後」

替え玉や不正についての相談で多いのは、どうして見つかるのか、すでにやってしまった時にどうすればいいか、というものです。

替え玉は、なぜバレるの?

報道を見て、替え玉はなぜ見つかったのか、という相談です。

どうやって見つけているかの細かい仕組みは、提供会社は公開していません。公式に説明されているのは、AIや人による監視、不正防止の機能、同等のテストを再度行うリテストなどの仕組みです。

見つけ方を探すより、見つかるかどうかを考えずに済む受け方をするのがいちばんです。

画面を共有して友達と一緒に受けてしまった

Webテストを、オンライン会議の画面共有で友達と一緒に受けてしまった、という相談です。

複数人で受けることや第三者からの支援は、提供会社が不正として扱う行為です。やってしまったことは取り消せないので、今後の選考では一人で受けることを決めましょう。

不安が大きい時は、大学のキャリアセンターに相談してみてください。一人で抱え込むより、話せる人に話したほうが次の一歩を考えやすくなります。

まじめに受ける人が損をしない?

替え玉をしている人がいるなら、まじめに受ける自分が損をするのでは、という相談です。

提供会社は不正を防ぐ仕組みを加え続けていて、見つかった人は選考そのものを失うおそれがあります。自分の力で取った点は、次の選考でも面接でも説明できる、自分の力です。

結果の使い回しと替え玉は違うの?

就活のWebテストは、なぜ使い回しができないのか、という相談です。

SPIのテストセンターには、過去1年以内の自分の結果を企業に送る、前回結果送信という正式な仕組みがあります。自分が受けた結果を自分で送るものなので、替え玉とはまったく別のものです。

ただ、送れるのは最新の結果だけで、一度送ると取り消せません。使い方は事前に確かめておきましょう。

よくある質問

Webテストの替え玉は違法ですか?

2022年には、ウェブテストの替え玉で代行者が逮捕され、依頼した学生も書類送検されたと報じられています。少なくとも、提供会社の規約に反する不正であることは確かです。

替え玉を頼んだだけでも問題になりますか?

報道では依頼した学生も書類送検されています。東京大学・京都大学も、代行を頼むことは不正な行為だと注意を呼びかけています。

解答集を使うのはいけないことですか?

東京大学は、解答集の販売について著作権侵害の疑いやテストの公正性を損なうと注意を呼びかけています。自分で問題集を解いて力をつけるのが安心です。

友達と一緒に問題集で勉強するのは不正ですか?

受検前に問題集を一緒に解いたり、勉強の進め方を教え合ったりするのは準備なので問題ありません。本番の問題を書き写して送る、受検中に答えを聞くといった行為は不正にあたります。

不正をしなくても点を上げられますか?

受ける形式を確かめ、その形式の問題集を1冊仕上げる進め方がおすすめです。時間を計って解き、間違えた所を解き直してみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 替え玉・代行受検、複数人での受検、回答の共有は、提供会社が不正として扱う行為
  • 2022年には、代行者の逮捕と依頼した学生の書類送検が報じられた
  • 東京大学・京都大学も、代行を頼むことも引き受けることも不正だと注意喚起している
  • 提供会社は監視やリテストなど、不正を防ぐ仕組みを用意している
  • 受ける形式を確かめて1冊を仕上げるのが、自分の力で点を上げる近道

まずは受検案内を開いて、受ける形式を確かめるところから始めてみましょう。

Webテストドットコム

Webテストドットコム 編集部

SPI・玉手箱・TG-WEBなど就活で使われるWebテストの種類と仕組み、受検方式ごとの準備、時間内に解くための勉強法、選考の進め方までを、はじめてWebテストを受ける就活生の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

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