監視型Webテストとは?自宅で受ける時の仕組みと準備・禁止事項

監視型Webテストの仕組みと、自宅で受ける前日の準備を紹介する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が適性検査の提供会社や就職情報サービスの公開情報を調べて独自に執筆しています。Webテストの形式・受検方法・企業の選考内容は年度や職種によって変わるため、最新の情報は受検案内と各社の公式サイトで確認してください。

受検案内に「監視型」「Webカメラが必要」と書いてあって、何をどこまで見られるのか不安になっている方も多いはずです。

結論から言うと、監視型Webテストは、自宅などのパソコンで受けながら、カメラ越しに人やAIが受検の様子を確かめる受け方です。見られ方は提供会社によって違い、決まりごとも細かくあります。

この記事を読むと、監視型の種類ごとの仕組みと、前日までにそろえる物、当日つまずきやすい所が分かります。

目次

監視型Webテストとは?普通のWebテストと何が違う?

先に結論

監視型Webテストは、自宅で受けられる手軽さはそのままに、カメラを使って本人確認と受検中の様子の確認をする受け方です。普通のWebテストとの違いは「誰かに見られている前提で受ける」ことです。

『Webテストって、家で一人で受けるものじゃなかったの?』と思いますよね。

もともとWebテストは、案内メールのURLから自分のパソコンで受ける形が中心でした。そこに替え玉受検やカンニングを防ぐ目的で、カメラによる監視を加えた受け方が増えてきたんです。

監視があるものとないものの違い

自宅で受ける点は同じでも、準備の量はかなり変わります。違いを表にしました。

比べる点監視なしのWebテスト監視型Webテスト
受ける場所自宅や学校などのパソコン自宅などのパソコン(部屋の条件あり)
カメラ案内に記載がなければ使わないことが多いWebカメラ付きのパソコンが必要
本人確認IDとメールアドレスでログイン本人確認書類や顔の確認がある
受検中の決まり案内の注意事項に従う離席・独り言・視線などにも決まりがある
予約期間内に自分で受けることが多い方式によっては日時の予約がある

監視の仕組みは、ここ数年で提供会社ごとに広がってきました。例えば日本エス・エイチ・エルは、2021年に監視機能の付いたC-GAB plusを始めたと沿革に書いています。

「Webテスト監視型とは何か」を一言でいうと

Webテスト監視型とは、テストセンターの会場で受ける時のような「本人確認と見守り」を、自宅のパソコンで再現した受け方です。

会場に行かずに済む代わりに、部屋や机の上を自分で会場と同じ状態に整える必要があります。ここが、普通のWebテストと一番違う所です。

監視型とそうでないものを含めた受け方の全体は、Webテストとは?就活で受ける適性検査の種類と対策の全体像で紹介しています。

監視型には3つのタイプがある

見ているのが「人」か「AI」か「両方」か

オンライン監視型Webテストは、見守る側によって3つに分かれます。どのタイプかで、当日の流れも気をつける所も変わります。

ここが、この記事でいちばん大事なところです。

『監視型ならどれも同じでしょ』と思われがちですが、実は提供会社ごとに仕組みが違います。公式の説明をもとに、代表的なものを表にまとめました。

タイプ代表例(提供会社)見守る側公式に説明されている主な点
人が監督するSPIのテストセンター オンライン会場(リクルートマネジメントソリューションズ)監督者映像・画面・音声をその場で確認。録音・録画はしない
AIが見守るWebGAB Secure(日本エス・エイチ・エル)AI顔認証、行動の監視、不正を検知したらテストを自動停止
AIが見守るTG-WEB eye(ヒューマネージ)AI不審な行動を検知したら、結果とともに企業へ報告
AIと人の両方C-GAB plusのWeb会場(日本エス・エイチ・エル)AIと人厳密な本人認証と、AI・人間の目による監視
監視型Webテストを、人が監督するタイプ・AIが見守るタイプ・AIと人の両方のタイプの3つに分けて比べた図解

人が監督するタイプ

SPIのオンライン会場は、提供会社が「録画・AIによる確認ではなく、人により監督を行う」と説明しています。受検の始めに本人確認書類をチェックし、カメラで部屋を360度映して確かめます。

受検中もカメラはオンのままで、パソコンの画面も共有します。日時を予約して受けるのも、このタイプの特徴です。

カメラまわりの準備は、SPIのWebテストでカメラは必要?受け方と事前準備でくわしく紹介しています。

AIが見守るタイプ

WebGAB SecureやTG-WEB eyeは、AIが受検中の様子を見守るタイプです。TG-WEB eyeは事前の予約がいらず、時差に関係なく海外からも受けられると案内されています。

WebGAB Secureは専用アプリのインストールが不要で、Google ChromeなどのブラウザとWebカメラ付きのパソコンで受けると説明されています。AIの仕組みは、AI監視型のWebテストとは?カメラで何を見られるのかで紹介しています。

AIと人の両方で見るタイプ

C-GAB plusは、テストセンター型のC-GABに、自宅などで受けられるWeb会場を加えたものです。Web会場では、厳密な本人認証のうえで、AIと人間の目による監視のもとで受けます。

会場のCBTとの関係

監視型Webテストは、会場に行くテストセンターと「監督つきでパソコンで受ける」点が似ています。会場受検との関係はCBTとWebテストの違い|テストセンター受検との関係で紹介しています。

自分の受けるテストが監視型か見分ける方法

案内の文面と、受検前の画面で分かる

監視型かどうかは、受検案内のメールと、受検を始める前の画面で確かめられます。URLの文字列だけでは判断しないのがコツです。

『受けている途中で、実は監視型だったと気づいたらどうしよう』という不安もよく聞きます。

カメラを使う受け方なら、案内メールか受検前の画面で、カメラの準備や本人確認について説明があるのが普通です。見分ける手順をまとめました。

監視型かどうかを確かめる手順
  1. 受検案内メールで「監視」「Webカメラ」「本人確認書類」の言葉を探す
  2. テスト名と方式名(例: オンライン会場、Web会場)を書き出す
  3. 日時の予約が必要かどうかを確かめる
  4. ログイン後、受検前の注意事項と同意画面を最後まで読む
  5. カメラやマイクの使用を求める表示が出るかを見る
  6. 分からない点は、案内にある問い合わせ先に受ける前に聞く

案内メールのどこを読めばいい?

案内メールは長いので、つい受検URLだけを見てしまいがちです。監視型かどうかの手がかりになる書き方の例を、表にしました。

案内の書き方の例読み取れること
「Webカメラ付きのパソコンをご用意ください」カメラを使う受け方の可能性が高い
「顔写真付きの本人確認書類をお手元に」受検の始めに本人確認がある
「受検日時を予約してください」監督者とつなぐ方式の可能性がある
「受検中の様子は記録・確認されます」見守りの仕組みがある

どれも書いていない時は、監視のない受け方のこともあります。ただ、受検前の画面で初めて説明が出ることもあるので、画面の注意事項は最後まで読んでから始めましょう。

URLだけで監視型と決めつけない

受検URLに「arorua」のような文字列があると、そのURLで検索して監視の有無を調べる方もいます。ただ、arorua のWebテストで監視があるかどうかは、URLだけでは分かりません。

同じ提供会社でも、企業の設定や方式で監視のあるなしが変わることがあります。URLの読み方はWebテストのURLで種類は分かる?受検リンクの見方と注意点で紹介しています。

受検前日までにそろえる部屋・機材・本人確認書類

前日の夜に、本番と同じ状態を一度つくる

監視型は、当日に条件がそろわないと受けられないこともあります。前日の夜に、机・部屋・パソコンを本番と同じ状態にして一度確かめておくと安心です。

監視型の条件は、SPIのオンライン会場の案内がいちばん細かく公開されています。ほかの方式でも準備の参考になるので、主な項目をチェックリストにしました。

機材のチェック
  • Webカメラ付きのパソコンで受けるか(スマートフォン・タブレットは不可の方式がある)
  • 指定のブラウザが最新版か(SPIのオンライン会場はGoogle ChromeかMicrosoft Edge)
  • 回線は安定しているか(SPIのオンライン会場は上り下りとも10Mbps以上、有線LAN推奨)
  • 外部モニターやUSBメモリを外したか
  • 電源ケーブルをつないだか
部屋と本人確認のチェック
  • 部屋に自分以外の人がいない状態をつくれるか
  • 窓はカーテンで外が見えないようにしたか
  • 机の上を空にして、許可された物だけを置いたか
  • 顔写真付きの本人確認書類の原本を手元に置いたか
  • 帽子・イヤホン・マスク・腕時計・アクセサリー類を外したか
監視型Webテストの前日に、部屋・パソコン・カメラ・本人確認書類・机の上を順に確かめるチェックの図解

例えばこんな場面

家族と暮らしていて、受検が平日の夕方になった場合を考えてみます。SPIのオンライン会場では、部屋に第三者がいないことが条件で、音声も監督者に届きます。

前の日に、家族へひと声かけておくだけで当日の心配が減りますよ。

「明日の17時から1時間くらい、部屋でテストを受けるね」
「分かった、その時間は声をかけないようにするね」

パソコンや通信の確かめ方は、Webテストの受検環境|パソコン・スマホ・通信で確かめることで紹介しています。

筆記用具とメモ用紙は方式で違う

SPIのオンライン会場で使えるのは、シャープペンシルか鉛筆と、A4の白紙のメモ用紙2枚までです。ボールペンは使えず、消しゴムも持ち込めません。

ほかの方式では、紙とペンが使えるもの、画面上のメモ機能を使うものなど決まりが違います。前の方式の決まりを思い込みで持ち込まず、受けるテストの案内で確かめておきましょう。

当日つまずきやすい所と禁止事項

「うっかり」が不正と見なされないように

監視型でつまずくのは、悪気のない動作です。独り言や離席、視線の動きなど、普段なら気にしないことに決まりがあるので、先に知っておきましょう。

『普通に解いているだけなのに、疑われたらどうしよう』と心配になりますよね。

SPIのオンライン会場の案内には、禁止される行為の例が具体的に書かれています。ほかの監視型を受ける時にも気をつけたい所なので、表にしました。

つまずきやすい動作どうして気をつけるのか前もってできること
問題を声に出して読む・独り言禁止行為の例に入っている黙って読む練習をしておく
カメラの枠から外れる・離席体調不良を含め離席は認められない受付の前にお手洗いを済ませる
口元を手で覆う禁止行為の例に入っている考える時のくせを知っておく
家族が部屋に入る・話しかける第三者とのやり取りは禁止前日に時間を伝えておく
問題を書き写す・記録する検査内容の記録は禁止メモは計算のためだけに使う
よくある失敗

考える時に口元へ手をやる、問題を小声で読むといったくせは、自分では気づきにくいものです。練習の時から黙って解き、手を机の上に置いたまま考える形に慣れておきましょう。

不正は「抜け道」ではなく選考そのものを失う

監視型の抜け道を探す声もネットでは見かけます。ただ、替え玉受検やカンニングは規約違反で、提供会社は検知や企業への報告の仕組みを用意しています。

SPIでは不正が分かった場合、受検を依頼した企業と連携して処分すると案内しています。不正がどう扱われるかはWebテストの替え玉・代行受検がだめな理由|正しい対策の進め方で紹介しています。

通信が切れた時のために

受検中に通信が切れたり、画面が止まったりすることもありえます。慌てて何度も操作する前に、案内にある問い合わせ先を前もってメモしておきましょう。

SPIのテストセンターにはヘルプデスク(0570-081818、9:00〜18:00、年末年始を除く毎日)があります。SHLのWebテストは、受検画面右上のFAQ内にある問い合わせフォームから連絡する形です。

当日の流れを先に知っておく

当日の流れが分かっていると、受付で慌てずに済みます。SPIのオンライン会場を例に、始まるまでの流れを並べました。

オンライン会場の当日の流れ(SPIの例)
  1. 検査開始の前に、約15分の受付が始まる
  2. 本人確認書類をカメラに映してチェックを受ける
  3. ポケットの中、イヤホン、時計やメガネなどの持ち物を確かめる
  4. カメラで部屋を360度映し、不審な物がないかを見てもらう
  5. パソコンで他のアプリが起動していないかを確かめる
  6. 能力検査が始まる(目安は約35分)

受付の時間も含めて考えると、思ったより長く机の前にいることになります。開始の30分前には席について、パソコンを立ち上げておくと気持ちに余裕ができますよ。

練習のうちから本番の形に近づける

監視型でも、問題そのものの解き方は監視のないWebテストと変わりません。違うのは、解いている時の自分の姿勢や手の動きまで見られることです。

普段の練習で、スマートフォンを別の部屋に置き、黙って解く時間をつくってみてください。メモ用紙も本番と同じ枚数にしておくと、書く場所の使い方にも慣れます。

練習の場面本番に近づける工夫
問題集を解く声に出さず、手を机の上に置いて解く
時間を計る途中で席を立たず、最後まで続ける
メモを取る本番で使える枚数と筆記用具だけで解く
解き直す間違えた理由を、試験後にノートへ書く

ひとりで準備するか、相談先を使うか

監視型の準備は、案内をよく読めば一人でも進められます。ただ、受ける企業が多い時期は、形式の確認や締切の管理が重なって大変になりがちです。

監視型が続くと、毎回の部屋の準備や予約の管理も負担になりますよね。

大学のキャリアセンターに相談する、選考の進め方を相談できる就活エージェントを使うなど、頼れる先を持っておくのも1つの方法です。

Webテストドットコム

Webテストや選考の進め方をひとりで抱えていませんか

Webテストの形式や結果は、企業ごと・年度ごとに違い、ひとりで調べるには限界があります。選考体験記で過去の形式を調べる方法や、新卒向けの就活支援サービスで相談できることをまとめました。

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Webテストの形式・受検方法は企業や年度によって変わります。最新の情報は受検案内と提供会社の案内で確認してください。

監視型Webテストでよくある相談

悩みは「どこまで見られるか」と「うっかりした時」

監視型についての相談で多いのは、机の上の確認の仕方、音の扱い、うっかり規則を破った時の対応です。代表的な3つに答えます。

机の上はどうやって確認される?カメラを動かすの?

初めて監視型を受けるが、机の上も確認されるのか、カメラを動かして見せるのか、という相談です。

SPIのオンライン会場では、開始時にカメラで部屋の中を360度映して、不審なものがないかを確かめます。ポケットの中や持ち物も確認されます。

ノートパソコンなら本体を持って動かすことになるので、ケーブルの長さに余裕を持たせておくと慌てずに済みますよ。

受検中に家族の電話の声が入ってしまった

AI形式の監視型を受けている時に、家族が近くで電話を始めて声が入ってしまった、という相談です。

AIが見守るタイプでは、不審な行動を検知すると結果とともに企業に報告すると説明されている方式があります。ただ、報告された内容をどう判断するかは企業が決めることです。

気になる時は、何が起きたかを事実だけ採用担当に伝えてみてください。

「受検中に家族の声が入ってしまいました。会話はしていません」

このように短く伝えれば十分です。家族に前もって時間を伝えておくことが、いちばんの予防になります。

監視型だと気づかず、途中でスマートフォンを触ってしまった

説明を読まずに受けてしまい、時間が余ったので携帯を触ってしまった、という相談です。

受け終えた後にできることは、隠さずに正直に伝えるかどうかを考えることくらいです。次からは、受検前の注意事項と同意画面を最後まで読んでから始めましょう。

スマートフォンは電源を切り、手の届かない所に置いてから始めるのが安心です。

よくある質問

監視型Webテストは録画されますか?

提供会社や方式によって違います。SPIのオンライン会場は、監督者がその場で確認し、録音・録画はしないと案内しています。ほかの方式は、受検前の案内と同意画面で確かめてください。

Webカメラがないパソコンでも受けられますか?

監視型はWebカメラ付きのパソコンが必要です。用意できない時は、案内の問い合わせ先に相談するか、SPIのテストセンターであればリアル会場を選ぶ方法があります。

監視型Webテストはスマートフォンで受けられますか?

SPIのオンライン会場は、タブレットやスマートフォンでは受けられません。ほかの方式も、案内の推奨環境を確かめてから準備しましょう。

監視型Webテストでメモ用紙は使えますか?

方式によって違います。SPIのオンライン会場では、A4の白紙のメモ用紙2枚までと、シャープペンシルか鉛筆が使えます。ほかの方式は受検案内の持ち物の説明で確かめてください。

監視型かどうかは事前に分かりますか?

多くの場合、受検案内メールや受検前の画面にカメラや本人確認の説明があります。分からない時は、受ける前に案内の問い合わせ先に聞いてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 監視型Webテストは、自宅のパソコンで受けながらカメラで本人確認と見守りをする受け方
  • 見守るのは人・AI・その両方の3タイプがあり、提供会社で仕組みが違う
  • 監視型かどうかは、URLではなく案内の文面と受検前の画面で確かめる
  • 前日の夜に、部屋・機材・本人確認書類を本番と同じ状態にして確かめる
  • 独り言や離席など、悪気のない動作にも決まりがある

まずは届いた受検案内を開いて、「監視」「Webカメラ」の言葉があるかを確かめてみましょう。そこから準備が始まります。

Webテストドットコム

Webテストドットコム 編集部

SPI・玉手箱・TG-WEBなど就活で使われるWebテストの種類と仕組み、受検方式ごとの準備、時間内に解くための勉強法、選考の進め方までを、はじめてWebテストを受ける就活生の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

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