CABのWebテストとは?IT職の選考で出る科目と対策

CABのWebテストの科目と、IT職を受ける人の練習計画を紹介する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が適性検査の提供会社や就職情報サービスの公開情報を調べて独自に執筆しています。Webテストの形式・受検方法・企業の選考内容は年度や職種によって変わるため、最新の情報は受検案内と各社の公式サイトで確認してください。

IT企業やSEの選考で、受検案内に「CAB」とあって戸惑っている方も多いはずです。図形や記号の問題と聞くと、何から練習すればいいのか分からなくなりますよね。

結論から言うと、CABのWebテストは「四則逆算・法則性・命令表・暗号」の4つの知的能力と、パーソナリティで構成されています。この記事では、科目ごとの中身と解き方の考え方、IT職を受ける人の練習計画が分かります。

目次

CABのWebテストとは?

先に結論

CABは、日本エス・エイチ・エル株式会社が提供する、ITエンジニアやデジタル人材のポテンシャルを測る適性検査です。ITやプログラミングの知識は問われません。

『プログラミングの知識がないと解けないの?』と不安になりますよね。

提供会社の公式ページでは、CABはITやプログラミングに関する知識を問わない形式で、エンジニア未経験者にも使える適性検査だと説明されています。基本情報を表にまとめました。

項目公式ページの記載
提供会社日本エス・エイチ・エル株式会社
測定項目四則逆算・法則性・命令表・暗号・パーソナリティ(OPQ)
所要時間合計72〜95分
対象(ノルム)大卒
実施形態紙、Web、テストセンター方式
商品名WebCAB(Web)、C-CAB(テストセンター)、CAB(紙)

ここが大事なところです。情報系の学部でなくても、知識の差で不利になるテストではないんです。

ただ、図形や記号を使う問題は、ふだんの勉強ではあまり見ない形です。形式に慣れているかどうかで、時間の使い方に差が出やすいテストといえます。

WebテストCABは「WebCAB」

自宅などのパソコンで受けるCABの商品名はWebCABです。テストセンターで受ける形はC-CABと呼ばれています。

公式ページでは、CABの結果からSE・プログラマー・カスタマーエンジニア・プロジェクトマネージャーそれぞれの職務適性を予測すると説明されています。IT職の選考で使われやすいのは、こうした設計だからなんです。

CABの科目と、それぞれの解き方の考え方

先に結論

CABの知的能力は4科目です。四則逆算は計算、法則性・命令表・暗号は図形や記号の決まりを見抜く問題で、どれも速く正確に解く力が求められます。

『法則性と暗号って、何が違うの?』と思う方も多いはずです。公式ページの説明を、科目ごとに並べました。

科目公式の説明(要約)解く時に意識したいこと
四則逆算等式の中の未知数を求める問題で、おおよその答えを速く正確に求める力を見る概算で選択肢を絞る
法則性流れを持った図形群の中に潜む法則性を、速く正確に見分ける1つの要素の変化に絞って見る
命令表与えられた指示・命令を速く正確に記憶し、使いこなす命令を1つずつ順に当てる
暗号表に出ている事象から、背後に隠された構造や関係を推理する変化の前と後を比べる
パーソナリティ4つの記述から、最も近いものと最も遠いものを1つずつ選ぶ普段の自分に近いものを速く選ぶ
CABの四則逆算・法則性・命令表・暗号・パーソナリティの5科目と、それぞれで求められる力をまとめた図解

四則逆算は「おおよそ」で絞る

CABの四則逆算は、玉手箱と同じく等式の中の□を求める問題です。公式ページでは、おおよその答えを速く正確に求める能力を測ると書かれています。

ですから、毎回きっちり計算しきるより、桁やだいたいの大きさで選択肢を絞る練習が効きます。解き方の手順は玉手箱の計数対策|四則逆算の解き方と計算を速くする練習で紹介しています。

法則性は「1つの要素」に絞って見る

法則性は、流れを持った図形の並びから決まりを見抜く問題です。

図形には、形・向き・数・位置など、変わりうる要素がいくつもありますよね。全部を一度に追うと混乱するので、まず1つの要素だけを左から右へ追ってみてください。

「黒い丸の数が1つずつ増えている」
「向きは毎回同じ方向に回っている」

このように、要素ごとに決まりを言葉にすると、次に来る図形が絞れます。

追う要素見るポイント
形丸・三角・四角などが入れ替わっていないか
数図形や線の数が増えたり減ったりしていないか
向き回転や反転の向きと角度がそろっていないか
位置図形が枠の中で動く方向と距離
塗り白と黒の入れ替わりや、塗られる場所の移り方

この表は、編集部が図形を見る順番の手がかりとしてまとめたものです。1つの要素で決まりが見つからなければ、次の要素に移ってみてください。

命令表は「順番どおりに当てる」

命令表は、与えられた命令を覚えて使いこなす問題です。公式ページでは、コンピュータ言語への適応の度合いを測ると説明されています。

迷った時は、命令を1つずつ、書かれた順番どおりに当てていくのが基本です。頭の中だけで処理しようとせず、途中の状態をメモに書くと間違いが減ります。

練習用の例

編集部が作った練習用の例で、実際の出題ではありません。命令「移」は先頭の文字を末尾に移す、命令「反」は並びを逆にする、と決めます。

「1234」に「移」を当てると「2341」、続けて「反」を当てると「1432」です。

この例でも、「移」のあとの「2341」をメモに書いてから「反」を当てると、取り違えが起きにくくなります。途中の状態を書くひと手間が、結果的に速さにつながるんです。

暗号は「前と後を比べる」

暗号は、表に出ている変化から、その裏にある決まりを推理する問題です。公式ページでは、複雑なシステムの設計やプログラムのミスを見つける力に関わると説明されています。

まずは変化の前と後を並べて、何が変わり、何が変わっていないかを比べてみてください。くわしい考え方はWebテストの暗号問題とは?CABの出題と解き方の考え方で紹介しています。

IT職を受ける人の練習計画

先に結論

CABは科目が多いので、全部を同時に始めるより、慣れやすい科目から順に形式に触れていくのがおすすめです。図形・記号の3科目は、決まりを言葉にする練習が共通の土台になります。

ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。

『4科目もあると、どこから手をつければいいか分からない』という声はよく聞きます。そこで、編集部が練習の順番を段階に分けて組みました。

段階やること次に進める状態
1. 形式を知る4科目の例題を1回ずつ、時間を気にせず解く科目ごとに何を問われるか説明できる
2. 四則逆算を固める戻す手順と概算を練習する手順で止まらずに解ける
3. 図形・記号に慣れる法則性・命令表・暗号で、決まりを言葉にしながら解く決まりを一文で言える
4. 時間を計る科目ごとに時間を計って解く前回より速く、正確さも落ちていない
5. 通して解く本番に近い長さで全科目を通す最後まで集中が続く

この段階表は、練習の順番の目安です。どの段階にどれだけ時間をかけるかは、人によって違います。

CABの練習を、形式を知る・四則逆算を固める・図形と記号に慣れる・時間を計る・通して解くの5段階で進める図解

決まりを言葉にする練習

法則性・命令表・暗号の3つは、どれも「見えている変化の裏にある決まり」を見抜く問題です。だからこそ、決まりを言葉にする練習が共通して効きます。

図形・記号の問題を解く時の流れ
  1. 変化の前と後、または並びの最初と次を見比べる
  2. 変わった要素を1つ選んで、どう変わったかを言葉にする
  3. ほかの図形や例でも同じ決まりが当てはまるかを確かめる
  4. 決まりを当てはめて、選択肢の中から答えを選ぶ

答え合わせの時に、正解の決まりを自分の言葉で書いておくと、次に似た問題が出た時に思い出しやすくなります。

練習のたびに確かめること
  • 止まった問題が、どの科目のどの形かを記録した
  • 決まりを一文で言えなかった問題に印をつけた
  • 時間を計った回は、前回の記録と比べた
  • 4科目のうち、触れていない科目がないかを確かめた

例えばこんな場面

文系からSEを目指していて、図形の問題に苦手意識がある場合を考えてみます。

この場合は、段階1で4科目の形式に一度触れたあと、段階3に少し長めに時間をとるのがおすすめです。図形の問題は、決まりの見つけ方を知るだけで解きやすくなることも多いんです。

『理系じゃないから、IT職には向いていないのかな』と感じる方もいるかもしれません。ただ、CABは知識を問わない形式なので、形式に慣れる練習で手の止まり方は変わっていきますよ。

締切までの日数で配分を変える

受検案内が届いてから締切までの日数は、企業によってさまざまですよね。日数ごとの配分の考え方を、編集部で目安として組みました。

締切までの日数練習の配分の考え方
2〜3日4科目の例題に1回ずつ触れ、止まりやすい科目を1つだけ練習する
1週間ほど段階1から3までを進め、最後の日に通して解く
2週間以上段階1から5までを順に進め、苦手な科目に時間を足す

日数が少ない時ほど、1科目を深くやるより、全科目の形式に一度触れておくことを優先してみてください。本番で初めて見る形式があると、それだけで手が止まってしまうからです。

短い期間で仕上げる方法は、Webテストを短期間で対策する方法|締切まで1週間しかない時でも紹介しています。

選考の進め方全体については、SIer(IBM・SCSK・CTC・TISなど)のWebテスト|選考の調べ方も参考にしてみてください。

玉手箱・GABとは何が違う?

先に結論

CABは玉手箱やGABと同じ日本エス・エイチ・エルのテストですが、知的能力の科目が図形・記号中心です。共通するのは四則逆算とパーソナリティ(OPQ)です。

『玉手箱の対策をしてきたけど、CABにも使える?』と迷いますよね。公式ページの説明をもとに比べてみました。

比べる点CAB玉手箱ⅢGAB
知的能力の科目四則逆算・法則性・命令表・暗号言語(大意把握)・計数(四則逆算)・英語言語(論理)・計数(図表理解)、英語はテストセンター方式のみ
所要時間合計72〜95分49分80〜90分
実施形態紙・Web・テストセンターWeb紙・Web・テストセンター
共通するもの四則逆算、OPQ四則逆算、OPQOPQ
玉手箱の準備が活きる所
  • 四則逆算の手順と概算
  • パーソナリティ(OPQ)の答え方
  • 時間の短い問題に慣れていること
CAB向けに別の練習がいる所
  • 法則性の図形の見方
  • 命令表の命令の当て方
  • 暗号の前後の比べ方

GABの科目はGABのWebテストとは?玉手箱との違いと対策で、同じ会社の検査の一覧はSHL(日本エス・エイチ・エル)のWebテスト|提供している検査の一覧で紹介しています。

GABにCABの科目が加わることもある

WebGAB PlusOneは、GABに任意の1科目を追加できる商品で、CABの科目も選べると説明されています。GABの案内でも、図形や記号の問題が加わる場合があるので、受検画面の説明で科目を確かめましょう。

CABのWebテストを受ける前の準備

先に結論

CABは所要時間が長めで、図形や記号の問題はメモを使うことも多いです。時間と手元の準備を整えてから受けましょう。

『問題の練習ばかりで、受ける日の準備を忘れていた』という方も多いはずです。受検前に、次のチェックをしてみてください。

受検前に確かめること
  • 受検案内の商品名(WebCAB、C-CABなど)と期限を確かめた
  • 中断されない時間と静かな部屋を確保した
  • パソコンの充電と安定した通信環境を用意した
  • 計算や図形のメモ用に、紙と筆記用具を多めに用意した
  • 電卓が使えるかを、受検案内と受検画面の説明で確かめた

電卓の可否は、提供会社の公開ページでは確かめられませんでした。受検案内と受検画面の説明に書かれたルールに従いましょう。

よくある失敗

最初の科目で時間を使いすぎて、後半の科目で集中が切れてしまうケースです。長めのテストなので、練習の段階で通して解く回を作っておくと、本番の疲れ方が分かります。

テストセンターで受けるC-CABの場合

公式ページでは、CABは厳格な本人認証を行うテストセンター形式にも対応していると説明されています。商品名はC-CABです。

会場で受ける場合は、本人確認書類や会場の場所、到着の時間など、自宅で受ける時とは別の準備がいります。

受検案内の会場の説明を前日までに読み、持ち物をそろえておきましょう。テストセンターの受け方の考え方は、CBTとWebテストの違い|テストセンター受検との関係で紹介しています。

ひとりで準備するか、相談先を使うか

CABの形式の練習はひとりでも進められます。ただ、IT業界のどの企業を受けるか迷っている時や、選考の進め方を誰かと確かめたい時は、相談先を使うのも1つの方法です。

ひとりで抱え込まずに、使える先を知っておくだけでも気持ちが軽くなりますよ。

Webテストドットコム

Webテストや選考の進め方をひとりで抱えていませんか

Webテストの形式や結果は、企業ごと・年度ごとに違い、ひとりで調べるには限界があります。選考体験記で過去の形式を調べる方法や、新卒向けの就活支援サービスで相談できることをまとめました。

無料就活支援サービスの使い方を見る

Webテストの形式・受検方法は企業や年度によって変わります。最新の情報は受検案内と提供会社の案内で確認してください。

CABのWebテストでよくある相談

悩みは「どこまで取れればいいか」と「向いているか」

CABの相談で多いのは、何割取れれば通るのか、時間の仕組み、苦手でIT業界に向いていないのでは、という3つです。

何割取れていれば選考を通過できる?

CABのWebテストは何割取れていれば通過できるのか、という相談です。

結論から言うと、通過の基準は企業ごとに違い、公表されていないことがほとんどです。同じ企業でも年度や職種で変わることがあります。

割合を気にするより、4科目のうち止まりやすい科目を減らすことに時間を使う方が、次の選考につながります。考え方はWebテストのボーダー(合格ライン)は何割?公表されない理由と考え方で紹介しています。

制限時間は1問ごと?全体?

CABの制限時間は1問ごとに設けられているのか、という相談です。

時間の仕組みは、提供会社の公開ページでは確かめられませんでした。本番の前には例題の画面があるので、そこで時間の表示や進み方を確かめてから始めてみてください。

『問題ごとに時間が切れるなら、急がないと』と焦る気持ちも分かります。ただ、仕組みが分からないうちは、どの問題も「止まったら見切る」と決めておけば、どちらの仕組みでも慌てずにすみます。

練習の時から、1問で止まる時間の上限を自分で決めておくのがおすすめです。時間配分の考え方はWebテストで時間が足りない人の時間配分と解く順番のコツで紹介しています。

全然できない。IT業界に向いていないということ?

ずっと練習しているのにCABが全くできない、これはIT業界に向いていないということか、という相談です。

『こんなにできないなら、向いていないのかも』と落ち込みますよね。

ただ、テストの点数だけで向き不向きは決まりません。国も企業に対して、適性検査の結果をうのみにしないよう求めています。

まずは、どの科目のどの形で止まっているかを書き出してみてください。止まる所が分かれば、そこだけを集中して練習できます。

「法則性は解けるけど、暗号でいつも時間切れになる」
「じゃあ次の1週間は、暗号の前後を比べる練習を増やそう」

こんなふうに、苦手を1つずつ小さくしていけば十分です。

よくある質問

CABのWebテストとは何ですか?

日本エス・エイチ・エルが提供する、ITエンジニアやデジタル人材のポテンシャルを測る適性検査CABを、自宅などのパソコンで受ける形です。商品名はWebCABです。

CABの科目は何ですか?

公式ページでは、四則逆算・法則性・命令表・暗号・パーソナリティ(OPQ)とされています。ITやプログラミングの知識は問われません。

CABの所要時間はどのくらいですか?

公式ページでは所要時間合計72〜95分とされています。長めのテストなので、中断されない時間を確保して受けましょう。

文系でもCABは対策できますか?

できます。知識を問わない形式なので、図形や記号の決まりを言葉にする練習を重ねると、手の止まり方が変わっていきます。

玉手箱の対策はCABにも使えますか?

四則逆算とパーソナリティ(OPQ)は共通しているので役立ちます。法則性・命令表・暗号は玉手箱にない科目なので、別に練習しておきましょう。

CABの合否の連絡が来ない時はどうすればいいですか?

連絡の時期は企業によって違います。案内に書かれた連絡の時期を過ぎても届かない時は、迷惑メールのフォルダを確かめてから、採用担当に問い合わせてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • CABはITエンジニアやデジタル人材のポテンシャルを測る、日本エス・エイチ・エルの検査
  • 科目は四則逆算・法則性・命令表・暗号・パーソナリティで、ITの知識は問わない
  • 図形・記号の3科目は、決まりを言葉にする練習が共通して効く
  • 練習は形式を知る、四則逆算、図形と記号、時間を計る、通して解くの順で
  • 玉手箱の準備は四則逆算とOPQに活きるが、残り3科目は別に練習する

まずは4科目の例題を1回ずつ、時間を気にせずに解いてみましょう。どの科目で止まるかが分かれば、練習の順番が決まります!

Webテストドットコム

Webテストドットコム 編集部

SPI・玉手箱・TG-WEBなど就活で使われるWebテストの種類と仕組み、受検方式ごとの準備、時間内に解くための勉強法、選考の進め方までを、はじめてWebテストを受ける就活生の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

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