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SPIの言語は「国語だから何とかなる」と思っていたのに、問題集を何周しても点が伸びない。そんなもどかしさを感じている方も多いはずです。
結論から言うと、SPIの言語分野は、出題の型を「覚えて取る問題」と「読んで取る問題」に分けると、練習のやり方がはっきりします。語彙は毎日少しずつ、長文は読み方の手順で練習するのが近道です。
この記事を読むと、言語分野で何を見られているかと、型ごとの練習の進め方が分かります。
SPIの言語分野とは?何を見られる?
SPIの言語分野は、言葉の意味や話の要旨を的確に捉えて理解できるかを見る分野です。能力検査の中で、非言語分野と並ぶもう1つの柱です。
SPIの能力検査は「言語分野」と「非言語分野」の2つに分かれています。提供会社の就職準備応援サイトでは、言語分野は「言葉の意味や話の要旨を的確に捉えて理解できるかどうか」を測る分野だと説明されています。
『国語のテストみたいなもの?』と思いますよね。たしかに言葉や文章を扱いますが、漢字の書き取りや文学史のような知識問題とは違います。
公式に紹介されている言語の形式
提供会社のFAQでは、言語分野には長文のほかに「語彙」「語順並べ替え」などの形式があると説明されています。問題例としては、語彙と文章読解が紹介されています。
| 形式 | どんな問題か | 求められる力 |
|---|---|---|
| 語彙 | 示された言葉の意味に、最もよく合う言葉を選ぶ | 言葉の意味を正しく知っている |
| 語順並べ替え | 言葉や文の順番を正しく並べる | 文のつながりを読み取る |
| 文章読解(長文) | 文章を読んで、内容について答える | 文章の内容と要旨をつかむ |
問題集によっては、型の名前がもっと細かく分かれていることもあります。名前にこだわるより、「意味を知っていれば解ける問題」か「読み取れば解ける問題」かで見るほうが、練習の仕方を決めやすいです。
出題は受検者の回答状況で変わる
SPIの言語分野では、形式ごとに幅広いレベルの問題が用意されています。そのなかから、受検者の回答状況に応じて問題が出される仕組みです。
提供会社は、長文が出たから合格ラインに届いている、というものではないとも説明しています。『長文が出なかったから点が低いのかも』と気にしすぎなくて大丈夫です。
公式の問題集はない
SPIには、公式の対策本はありません。書店などで売られている対策本は、提供会社が公認したものではないと案内されています。
そのかわり、提供会社の就職準備応援サイトには語彙や文章読解の問題例が載っています。本番の前にも説明画面と練習画面があるので、形式に慣れる場として使ってみてください。
SPI全体の科目と受け方は、SPIのWebテストとは?科目・受検方式・対策の進め方で紹介しています。
なぜ言語分野を見られるの?
提供会社によると、能力検査は職種の違いを越えて共通して求められる「知的能力」を測るものです。仕事では、メールや資料を読んで要点をつかむ場面がたくさんありますよね。
合格の基準は企業によってさまざまで、一律に何点以上という基準はないとされています。全部の問題を正解しなくてもいいので、解ける問題を落とさないことを意識してみてください。
WEBテスティングやテストセンターの問題には「問題ごとの制限時間」と「全体の制限時間」があります。問題ごとの時間が来ると自動で次へ進み、全体の時間内に出る問題の数は人によって違います。
出題の型を「覚えて取る」「読んで取る」に分ける
語彙のように意味を知っていれば解ける問題は、覚える量で点が決まります。長文や語順並べ替えのように読み取る問題は、読み方の手順で点が決まります。同じ練習をしていても伸びないのは、ここが混ざっているからかもしれません。
ここが、この記事でいちばん大事なところです。
『問題集を何周もしたのに、言語だけ点が変わらない』という声はよく聞きます。それは、型に合わない練習をしているからかもしれません。
そこで、言語の型を2つに分けた表を作りました。
| 分け方 | 当てはまる形式 | 点が決まるもの | 練習のやり方 |
|---|---|---|---|
| 覚えて取る問題 | 語彙 | 知っている言葉の数と正確さ | 毎日少しずつ意味を確かめる |
| 読んで取る問題 | 文章読解(長文) | 要旨をつかむ読み方 | 文章を読む順番を決めて練習する |
| 読んで取る問題 | 語順並べ替え | 文のつながりを見つける力 | つなぎの言葉に印をつけて練習する |

覚えて取る問題は「数」より「正確さ」
語彙の問題は、意味を知っていればすぐに答えを選べます。ただ、なんとなく知っている言葉ほど、似た意味の選択肢で迷いやすいんです。
例えば、編集部で作った練習用の例題を見てみましょう。実際の出題を再現したものではありません。
「物事を前もって準備しておくこと」に最も近い言葉を選んでください。A.用心 B.用意 C.用途 D.用件 E.用例。答えはBの「用意」です。Aの「用心」は気をつけることなので、準備という意味とは少しずれます。
このように、選択肢には似た漢字や似た意味の言葉が並びます。意味を一言で説明できるかどうかが、正確さの目安になります。
語彙で迷った時の選び方
本番では、2つの選択肢で迷うこともありますよね。そんな時は、言葉を分けて意味を考えてみてください。
例えば例題の「用意」と「用心」なら、「意」は考え、「心」は気持ちに関わる字です。漢字1字ずつの意味から考えると、正解に近づけることがあります。
それでも決められない時は、1問に時間をかけすぎないことのほうが大事です。問題ごとの制限時間が来ると自動で次へ進むので、迷った問題は早めに見切りをつけましょう。
- 言葉の意味を一言で説明する
- 似た言葉との違いを確かめる
- 毎日少しずつ見直す
- 問題と答えの組み合わせを丸ごと覚える
- 意味を確かめずに問題数だけこなす
- 一度にまとめて覚えて見直さない
読んで取る問題は「読み方の手順」
長文や語順並べ替えは、覚えた知識ではなく、その場で読み取る力で解く問題です。提供会社も、長文の問題で必要な知識や情報はすべて本文の中に書かれていると説明しています。
つまり、前提知識がなくても解けるように作られているんです。点が伸びない時は、知識より読み方の手順を見直してみてください。
長文の答えを、自分の考えや一般常識で選んでしまうケースです。答えの根拠は本文の中にあります。「本文のどこに書いてあるか」を指でさせる選択肢を選ぶ習慣をつけておきましょう。
語彙を毎日少しずつ増やす計画
語彙は一度にたくさん覚えるより、少しの量を何度も見るほうが残りやすいです。1日の量を決めて、前の日の分を見直してから新しい分に進む流れを作ってみてください。
『語彙ってどれくらい覚えればいいの?』と思いますよね。必要な量は人によって違うので、ここでは「続けられる量で計画を立てる」形を紹介します。
計画の立て方の例
例えば、1日に10語ずつ新しく覚えて、週に1日は見直しだけの日にする場合を考えてみます。
| 曜日 | やること | 新しく覚える語 |
|---|---|---|
| 月〜土 | 前の日の10語を見直し、新しい10語を覚える | 1日10語 |
| 日 | その週の60語を全部見直し、まだあやしい語に印をつける | なし |
この形なら、1週間で10語×6日=60語に触れられます。2週目は、印をつけた語を月曜日の見直しに足していきます。
これはあくまで計算の形の一例です。1日5語のほうが続けやすい方は、5語×6日=30語の形でもかまいません。

覚え方のコツ
語彙は、意味を読むだけより、自分の言葉で言い直すほうが残りやすいです。
- 言葉の意味を、自分の言葉で一言で説明できるか
- 似た漢字の言葉と、意味の違いを言えるか
- その言葉を使った短い文を1つ作れるか
- 前の日に覚えた語を、見ずに思い出せるか
- 間違えた語に印をつけて、次の見直しに回しているか
覚える言葉の集め方
覚える言葉は、問題集の語彙のページだけに頼らなくてもかまいません。次のような場面で出会った言葉も、立派な練習の材料になります。
- 問題集で間違えた選択肢に出てきた、意味があいまいな言葉
- ニュースや新聞で見かけて、意味を説明できなかった言葉
- 企業の採用ページや説明会の資料で、読み流してしまった言葉
ノートやスマートフォンのメモに「言葉」と「一言の意味」を並べて書いておくと、見直しの時に使いやすくなります。
すきま時間を使いたい方は、アプリで語彙に触れるのも1つの方法です。アプリの選び方と限界はWebテスト対策アプリの選び方|すきま時間の使い方と限界で紹介しています。
例えばこんな場面
ES締切とSPIの締切が同じ週に重なった場合、語彙の練習は後回しにしたくなりますよね。
そんな週は、新しい語を覚えるのはお休みにして、これまで印をつけた語の見直しだけにしてみてください。通学の電車の中など、1回数分でもかまいません。
反対に、締切まで1か月以上ある時期は、新しい語を覚える量を少し増やしておくと後が楽になります。忙しい週に「見直しだけ」に切り替えられるよう、余裕のある時期に貯金を作っておくイメージです。
長文と語順並べ替えを「読んで取る」コツ
長文と語順並べ替えは、知識より読み方で差がつきます。設問を先に見てから本文を読む、つなぎの言葉に注目する、という手順を練習しておきましょう。
『長文を読むのが遅くて、時間が足りない』という方も多いはずです。SPIは問題ごとにも制限時間があるので、読むスピードより、迷わず読む手順を決めておくことが大事です。
長文を読む手順
長文の問題は、次の順番で読む練習をしてみてください。
- 先に設問を読み、何を聞かれているかをつかむ
- 本文の各段落の最初の文を読み、話の流れをつかむ
- 設問に関係しそうな段落を探して、くわしく読む
- 選択肢と本文を見比べ、本文に書いてあるものを選ぶ
- 迷ったら、本文に書いていないことを言っている選択肢から外す

提供会社のFAQでは、長文問題の準備として、日ごろからさまざまな分野・テーマの文章を読んでおくことがすすめられています。ふだん読まない分野のニュースや解説記事に触れておくと、本番で知らないテーマが出ても落ち着いて読めます。
語順並べ替えは「つなぎの言葉」に注目
語順並べ替えは、言葉や文のつながりを見つける問題です。「しかし」「つまり」「そのため」のようなつなぎの言葉や、「それ」「この」のような指す言葉が手がかりになります。
「この文の『それ』は、前のどの言葉を指しているんだろう」
「指している言葉が入った文が、すぐ前に来るはず」
こんなふうに、つながりの手がかりを1つ見つけて、そこから並べていくと迷いにくくなります。
練習の素材と時間の決め方
長文の練習は、1日1題からで十分です。大事なのは量より、毎回同じ手順で読むことです。
練習の時はストップウォッチで、1題にかかった時間を記録しておきましょう。時間を短くすることより、手順どおりに読めたかどうかを先に確かめるのがコツです。
手順が身についてくると、自然と迷う時間が減って、かかる時間も短くなっていきます。時間配分の考え方はWebテストで時間が足りない人の時間配分と解く順番のコツでも紹介しています。
2週間で言語を立て直す計画の例
締切までに2週間ある場合を例に、語彙と長文を組み合わせた計画を表にしました。かける時間は人によって違うので、自分の予定に合わせて調整してみてください。
| 時期 | 語彙(覚えて取る) | 長文・語順並べ替え(読んで取る) |
|---|---|---|
| 1週目の前半 | 1日10語を覚え始める | 長文を1日1題、手順どおりに読む |
| 1週目の後半 | 前の日の分を見直してから新しい語へ | 語順並べ替えを1日数問、つなぎの言葉に印をつける |
| 2週目の前半 | 印をつけた語の見直しを増やす | 長文の時間を記録し、迷った所を書き出す |
| 2週目の後半 | 新しい語は減らし、見直し中心にする | パソコンの画面で、戻らずに解く練習をする |
パソコンで解くことにも慣れておく
パソコンで受けるSPIは、次の画面に進むと前の画面には戻れません。長文を読みながらメモを取りたくても、画面を行き来できないこともあります。
練習の時から、1問ずつ答えを決めて先に進む解き方にしておきましょう。本番の前には説明画面と練習画面があり、言語の練習問題が1題出るので、そこで画面の見方を確かめてみてください。
言語と並んでもう1つの柱になる非言語分野の対策は、SPIの非言語分野の対策|苦手な人が先に固める単元で紹介しています。
一人で対策を続けていて、この進め方で合っているか不安になった時は、誰かに選考の進め方ごと相談するのも手です。大学のキャリアセンターや就活エージェントなど、相談先はいくつかあります。
Webテストドットコム
Webテストや選考の進め方をひとりで抱えていませんか
Webテストの形式や結果は、企業ごと・年度ごとに違い、ひとりで調べるには限界があります。選考体験記で過去の形式を調べる方法や、新卒向けの就活支援サービスで相談できることをまとめました。
無料就活支援サービスの使い方を見るWebテストの形式・受検方法は企業や年度によって変わります。最新の情報は受検案内と提供会社の案内で確認してください。
SPIの言語でよくある相談
SPIの言語についての相談で多いのは、問題集をやっても点が伸びない、丸暗記でいいのか、練習した問題が本番で出なかった、というものです。代表的な3つに答えます。
問題集を何周しても、言語の点が伸びない
非言語は対策してある程度解けるようになったのに、言語は問題集を何周しても変わらない、という相談です。
問題集を何周もしているのに伸びない時は、「答えを覚えてしまっている」可能性があります。2周目以降は、答えを選べたかではなく、選んだ理由を言えるかで確かめてみてください。
また、長文で点を落としているなら、知識ではなく読み方の手順の問題かもしれません。この記事の「長文を読む手順」を、1日1題ずつ試してみましょう。
語彙で落としているのか、長文で落としているのかが分からない時は、問題集で間違えた問題に「覚え」「読み」の印をつけてみてください。どちらが多いかで、次の1週間に力を入れる所が決まります。
言語の問題は、丸暗記するのが正しい対策?
SPIの言語は、問題集の答えを丸暗記するのが正しい対策なのか、という相談です。
語彙のように意味を知っていれば解ける問題は、言葉の意味を覚えることが対策になります。ただ、問題と答えの組み合わせを丸ごと覚えても、選択肢が変わると使えません。
覚えるのは「答え」ではなく「言葉の意味」です。長文や語順並べ替えは、覚えるより読み方を練習するほうが点につながります。
練習した問題が本番でまったく出なかった
問題集を解いて本番に臨んだのに、練習した問題が全然出なくて点が伸びなかった、という相談です。
SPIの言語分野は、幅広いレベルの問題が用意されていて、回答状況に応じて出される仕組みです。問題集と同じ問題が出るとは限りません。
だからこそ、問題を覚えるより、型ごとの解き方を身につけておくことが大事なんです。問題集の使い方はWebテストの問題集の選び方|形式別に1冊目を決める基準も参考にしてみてください。
よくある質問
SPIの言語分野ではどんな形式が出ますか?
提供会社のFAQでは、長文のほかに語彙や語順並べ替えなどの形式があると説明されています。問題例としては語彙と文章読解が紹介されています。
SPIの言語で長文が出ないと点が低いのですか?
提供会社は、長文が出たから合格ラインに届いているというものではないと説明しています。出題は回答状況に応じて変わるので、長文の有無だけで判断しなくて大丈夫です。
語彙は1日に何語覚えればいいですか?
必要な量は人によって違います。1日10語や5語など、続けられる量を決めて、前の日の分を見直してから新しい分に進む形がおすすめです。
長文が苦手です。何から始めればいいですか?
先に設問を読み、各段落の最初の文で流れをつかむ手順から練習してみてください。答えの根拠は本文の中にあるので、本文に書いてあるかどうかで選択肢を見比べます。
言語と非言語は、どちらから対策すればいいですか?
苦手なほうから始めるのがおすすめです。非言語は解き方に慣れるまで時間がかかりやすいので、語彙の練習を毎日少しずつ続けながら、並行して進めてみてください。
まとめ
- SPIの言語分野は、言葉の意味や話の要旨を的確に捉えて理解する力を見る
- 公式に紹介されている形式は、語彙・語順並べ替え・文章読解(長文)など
- 語彙は「覚えて取る問題」、長文と語順並べ替えは「読んで取る問題」として練習を分ける
- 語彙は1日の量を決めて、見直しをはさみながら少しずつ増やす
- 長文は設問を先に読み、本文の中に答えの根拠を探す
まずは今日の分として、知らなかった言葉を5語だけノートに書き出してみましょう。そこから、言語の練習が回り始めます!





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