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SPIの非言語の問題集を開いたものの、解説を読んでも分からず手が止まってしまう。数学から何年も離れていて、拒否反応が出ている方も多いはずです。
結論から言うと、SPIの非言語分野は、問題を「公式を覚えれば取れる」「図や表を書けば取れる」「慣れが必要」の3つに分けると、苦手な人でも先に固める所が見えてきます。
この記事を読むと、非言語分野で何を見られているかと、数学が苦手な人がどの順番で練習すればいいかが分かります。
SPIの非言語分野とは?何を見られる?
SPIの非言語分野は、数的な処理ができるかと、論理的に考える力があるかを見る分野です。提供会社の問題例には、計算・推論・確率的思考の問題が紹介されています。
SPIの能力検査は「言語分野」と「非言語分野」の2つに分かれています。提供会社の就職準備応援サイトでは、非言語分野は「数的な処理ができるか」「論理的思考力があるかどうか」を測る分野だと説明されています。
『数学のテストなら、もう無理かも』と思いますよね。ただ、提供会社の問題例を見ると、高度な公式を使う問題というより、書かれた情報を整理して答えを出す問題が中心です。
公式に紹介されている問題例
提供会社の就職準備応援サイトでは、非言語分野の問題例として次の3つが紹介されています。
| 問題例 | どんな問題か | 使う力 |
|---|---|---|
| 計算 | 買い物の冊数や代金など、文章の条件から数を出す | 文章を式にする力、計算の正確さ |
| 推論 | 並び順などの条件から、考えられる位置を選ぶ | 条件を整理する力 |
| 確率的思考 | 座り方の数などを考える、やや難度の高い問題 | 情報を整理して数え上げる力 |
提供会社は、確率的思考の問題について「単なる計算力や公式の暗記で解ける問題ではない」と説明しています。情報を理解し、整理して判断し、数的に処理して答えを出す、という流れを見ているそうです。
「慣れ」は大切だと提供会社も説明している
提供会社は、対策による得点の向上は「慣れ」程度のわずかなものだと説明しています。そのうえで、受検に慣れておくことはとても大切だともしています。
具体的には、出題される問題の形式を事前に知っておくことと、パソコンでの受検に慣れておくことです。非言語が苦手な方ほど、本番で初めて見る形式に戸惑わないよう、形式を知っておく意味は大きいんです。
SPI全体の科目と受け方は、SPIのWebテストとは?科目・受検方式・対策の進め方で紹介しています。
パソコンで解く時の特徴
パソコンで受けるSPIは、手元のメモ用紙で計算して、画面上で答えを選ぶ形式です。次の画面に進むと、前の画面には戻れません。
紙の問題集のように、あとで戻って見直すことはできないんです。本番の前には説明画面と練習画面があり、非言語の練習問題も1題出るので、そこで画面の見方を確かめておきましょう。
提供会社によると、合格の基準は企業によってさまざまで、一律に何点以上という基準はありません。全部の問題を正解しなければならないわけではないので、取れる問題を確実に取ることを目指しましょう。
非言語の問題を3つに分けて、先に固める所を決める
非言語の問題は、解くのに必要なものの違いで3つに分けられます。数学が苦手な方は、覚えればすぐ点になる所と、図や表を書けば解ける所から先に固めていくのが近道です。
ここが、この記事でいちばん大事なところです。
問題集では単元ごとに章が分かれていますが、苦手な方にとっては『どこから手をつければいいか』が分かりにくいですよね。そこで、解くのに必要なものの違いで、問題を3つに分けた表を作りました。
| 分け方 | どんな問題か | 例 | 先に固める順番 |
|---|---|---|---|
| 公式を覚えれば取れる | 決まった計算の手順が分かれば解ける | 割引や割合の計算、代金の合計 | 1番目 |
| 図や表を書けば取れる | 条件をメモに整理すれば答えが見える | 並び順や位置の推論、条件の多い計算 | 2番目 |
| 慣れが必要 | 整理の仕方を何度か経験して身につける | 並び方や座り方の数え上げ、条件の多い推論 | 3番目 |
この分け方は、SPIの公式な単元の分け方ではありません。苦手な人が練習の順番を決めるために、編集部で作った分け方です。

1番目は「公式を覚えれば取れる」問題
割引や割合、代金の合計のような計算は、手順を覚えれば点になりやすい問題です。苦手な方が最初に自信をつけるのにも向いています。
例えば、編集部で作った練習用の例題を見てみましょう。実際の出題を再現したものではありません。
定価1,200円の品物を2割引で買うと、代金はいくらになりますか。2割引は、定価の8割を払うということです。1,200円×0.8=960円なので、答えは960円です。
「2割引は8割を払う」と言い換えられれば、あとは掛け算だけです。こうした言い換えの手順を1つずつ覚えていくと、解ける問題が少しずつ増えていきます。
2番目は「図や表を書けば取れる」問題
推論のような問題は、頭の中だけで考えると混乱しやすいんです。条件をメモ用紙に書き出すと、答えがぐっと見えやすくなります。
P、Q、Rの3人が一列に並びます。Pは一番前ではありません。QはRのすぐ前に並んでいます。Pは前から何番目でしょうか。並び方は「Q・R・P」か「P・Q・R」の2通りが考えられますが、Pは一番前ではないので「Q・R・P」に決まります。答えは前から3番目です。
このように、考えられる並び方を書き出してから条件で消していくと、迷わずに答えにたどり着けます。

「頭の中で考えると、こんがらがる」
「だったら、紙に全部書き出してみよう」
この切り替えができるだけで、推論の正解率は変わってきます。
3番目は「慣れが必要」な問題
並び方や座り方の数を数える問題、条件の多い推論は、整理の仕方を何度か経験して身につける問題です。最初から全部解けなくても大丈夫です。
1番目と2番目が固まってから取り組むと、使える道具が増えている分、理解しやすくなります。
自分の苦手を3つに当てはめてみる
この分け方は、自分の間違いの記録にも使えます。問題集で間違えた問題の横に「公」「図」「慣」のどれかを書き込んでみてください。
1週間ほど続けると、どこで点を落としているかがはっきりします。「公」が多ければ計算の手順の見直し、「図」が多ければメモに書き出す練習、というように次にやることが決まります。
苦手な方ほど、問題集の最初の章から順番に全部を解こうとして、難しい章で止まってしまうケースです。3番目に当たる問題は後回しにして、先に1番目と2番目で取れる問題を増やしておきましょう。
数学が苦手な人の練習の順番
数学から離れて久しい方は、いきなり問題集を解くより、分数や割合の計算を思い出すところから始めるのが近道です。土台ができてから、問題の型に進みましょう。
『中学の数学から怪しいんだけど、それでも間に合う?』と不安な方もいますよね。必要な時間は人によって違いますが、順番を決めておけば、少しずつでも前に進めます。
- 分数・小数・割合の計算を思い出す(中学までの範囲)
- 「公式を覚えれば取れる」問題を、解説を見ながら1題ずつ解く
- 同じ問題を、解説を見ずに解き直す
- 「図や表を書けば取れる」問題で、条件をメモに書き出す練習をする
- 解ける問題が増えたら、時間を計って解く
- 余裕が出てきたら「慣れが必要」な問題に進む

手順1は、恥ずかしがらずに戻る
分数や割合でつまずいているのに、いきなりSPIの問題集を解こうとすると、解説の途中で分からなくなってしまいます。
『今さら中学の範囲なんて』と思うかもしれません。ただ、土台の計算に戻るのは遠回りではなく、いちばんの近道なんです。
手順2と3は「同じ問題を解き直す」
解説を見ながら解いた問題は、まだ自分の力では解けていない状態です。次の日に、解説を見ずにもう一度解いてみてください。
解き直しで止まった所が、本当につまずいている所です。そこだけ解説を読み直せば、効率よく理解が深まります。
解説が読めない時の読み方
解説の途中で分からなくなった時は、その行に線を引いて、1つ前の行に戻ってみてください。多くの場合、つまずきは「なぜこの式になるのか」の1か所に集まっています。
そこだけを、教科書や中学の参考書で調べ直すと、解説全体がつながって読めるようになります。分からない所を全部調べようとせず、1か所ずつ片付けていくのがコツです。
練習計画の例
例えば、締切まで3週間ある場合の計画の形を表にしました。かける時間は人によって違うので、自分の予定に合わせて調整してみてください。
| 時期 | 練習すること | 終わったと言える状態 |
|---|---|---|
| 1週目 | 分数・割合の計算と、公式で取れる問題 | 割引や割合の問題を解説なしで解ける |
| 2週目 | 図や表を書けば取れる問題 | 推論の条件をメモに書き出してから解ける |
| 3週目 | 時間を計って解く、慣れが必要な問題に触れる | 迷った問題に見切りをつけて次へ進める |
文系で数学が苦手な方の立て直し方は、数学が苦手な文系のWebテスト対策|非言語・計数の立て直し方でもくわしく紹介しています。
例えばこんな場面
文系で数学から離れて3年たっている場合、最初の1週間は問題集より、割合の計算を思い出すことに使うのも1つの方法です。
1日に数題でも、毎日続けると手が覚えてきます。1週間後に問題集を開くと、解説の意味が読めるようになっていることに気づくはずです。
ES締切とSPIの締切が同じ週に重なった場合は、新しい問題に手を広げず、これまで間違えた問題の解き直しだけにしてみてください。限られた時間でも、取れる問題を確実に取る準備になります。
電卓と時間について知っておきたいこと
テストセンターでは計算機を使えません。他の方式の電卓の扱いは受検案内で確かめる必要があるので、練習では筆算にも慣れておくと安心です。
非言語の練習でつい頼りたくなるのが電卓ですよね。ただ、SPIでは方式によって扱いが違います。
| 受検方式 | 電卓・計算機 | 練習で意識すること |
|---|---|---|
| テストセンター | 使えない(公式FAQで明記) | メモ用紙に筆算で解く |
| WEBテスティング | 公式の公開情報では確認できない | 受検案内と画面の説明を確かめる |
| インハウスCBT・ペーパー | 公式の公開情報では確認できない | 受検案内と当日の説明を確かめる |
『自宅で受けるなら電卓を使っていいはず』と思い込まず、案内を確かめておきましょう。方式ごとの電卓の考え方はWebテストで電卓は使える?形式別のルールと計算の練習法で紹介しています。
筆算に慣れる練習
電卓に頼っていると、割り算や小数の計算に時間がかかりがちです。練習の時から、メモ用紙に筆算で計算する問題を混ぜておきましょう。
計算を速くするコツは、0.8を掛けるより「10で割って8を掛ける」のように、自分が計算しやすい形に言い換えることです。
メモ用紙の使い方も練習しておく
テストセンターのリアル会場では、筆記用具とメモ用紙は会場が用意し、私物は使えません。オンライン会場では、A4の白紙のメモ用紙を2枚まで自分で用意します。
使える紙が限られるので、練習の時からメモの書き方を決めておくと安心です。例えば、1枚を4つに区切って1問ずつ使うようにすると、前の問題のメモと混ざりにくくなります。
時間の仕組みと見切り
WEBテスティングやテストセンターの問題には、問題ごとの制限時間と全体の制限時間があります。問題ごとの時間が来ると、自動で次の問題へ進みます。
全体の時間内に出る問題の数は人によって違うので、全部を解き切る必要はありません。1問に時間をかけすぎて、解けるはずの問題を落とすほうがもったいないんです。
- 条件をメモに書き出してから解き始めているか
- 少し考えても式が立たない問題は、見切る練習をしているか
- 次の画面に進むと前に戻れないことを知っているか
- 電卓を使わずに筆算で解く練習をしているか
- 本番前の練習画面を飛ばさずに確かめるつもりでいるか
時間配分のくわしい考え方は、Webテストで時間が足りない人の時間配分と解く順番のコツで紹介しています。
一人で練習していて、どうしても解けない問題が続くと気持ちが沈みますよね。選考の進め方ごと誰かに相談するのも1つの方法です。
大学のキャリアセンターや就活エージェントなど、相談先はいくつかあります。
Webテストドットコム
Webテストや選考の進め方をひとりで抱えていませんか
Webテストの形式や結果は、企業ごと・年度ごとに違い、ひとりで調べるには限界があります。選考体験記で過去の形式を調べる方法や、新卒向けの就活支援サービスで相談できることをまとめました。
無料就活支援サービスの使い方を見るWebテストの形式・受検方法は企業や年度によって変わります。最新の情報は受検案内と提供会社の案内で確認してください。
SPIの非言語でよくある相談
非言語についての相談で多いのは、数学から長く離れていて手が止まる、対策しても解けない、どの問題集を使えばいいか、というものです。代表的な3つに答えます。
数学に何年も触れておらず、拒否反応がすごい
高校や大学で数学から離れていて、SPIの非言語を見ただけで拒否反応が出てしまう、という相談です。
数学から離れていた期間が長いほど、問題集の解説が「当たり前」を飛ばしているように感じますよね。そんな時は、問題集を一度閉じて、分数や割合の計算を思い出すところから始めてみてください。
土台の計算が戻ってくると、解説の一行一行がつながって見えるようになります。焦らず、1日数題からで大丈夫です。
対策しているのに、まったく解けない
問題集で対策しているのに、非言語がまるで解けず困っている、という相談です。
解けない時は、「解説を読んで分かった気になっている」状態かもしれません。解説を閉じて、同じ問題を最初から自分で解き直してみてください。
止まった所が、本当につまずいている所です。また、全部の章を同時に進めず、この記事の「公式を覚えれば取れる」問題から順に固めていくと、解ける問題が目に見えて増えていきます。
解けた問題に印をつけていくと、自分の前進が目で見えて、続ける気持ちも保ちやすくなります。
SPIの問題集と、高校で使った問題集のどちらを使う?
SPIの問題集で練習しているが、高校の時に使っていた数学の問題集も使ったほうがいいか、という相談です。
高校の問題集は、分数や割合など土台の計算を思い出すのに役立つことがあります。ただ、SPIの問題は文章の条件を整理して答えを出す形が中心なので、問題の形式に慣れるのはSPI向けの問題集のほうが向いています。
土台の計算は高校までの教材で、問題の型はSPIの問題集で、と分けて使うのも1つの方法です。問題集の選び方はWebテストの問題集の選び方|形式別に1冊目を決める基準で紹介しています。
よくある質問
SPIの非言語分野ではどんな問題が出ますか?
提供会社の就職準備応援サイトでは、非言語分野の問題例として計算・推論・確率的思考が紹介されています。数的な処理と論理的思考力を見る分野です。
数学が苦手でも、SPIの非言語は解けるようになりますか?
必要な時間は人によって違いますが、分数や割合の計算を思い出すところから順番に進めれば、解ける問題は増やせます。公式で取れる問題と、図や表を書けば取れる問題から先に固めてみてください。
SPIの非言語で電卓は使えますか?
テストセンターでは計算機を使えないと公式FAQに書かれています。WEBテスティングなど他の方式の電卓の扱いは、受検案内と受検画面の説明で確かめてください。
非言語の問題は全部解かないといけませんか?
全部を解く必要はありません。全体の時間内に出る問題の数は人によって違い、合格の基準も企業ごとです。1問に時間をかけすぎず、解ける問題を確実に取りましょう。
言語と非言語はどちらを優先すればいいですか?
苦手なほうを優先するのがおすすめです。非言語は解き方に慣れるまで時間がかかりやすいので、早めに始めておくと安心です。言語の語彙は毎日少しずつ続けられるので、並行して進めてみてください。
まとめ
- SPIの非言語分野は、数的な処理と論理的思考力を見る分野
- 問題は「公式を覚えれば取れる」「図や表を書けば取れる」「慣れが必要」の3つに分けると、先に固める所が決まる
- 数学が苦手な人は、分数や割合の計算を思い出すところから始める
- テストセンターでは計算機を使えないので、筆算にも慣れておく
- 1問に時間をかけすぎず、解ける問題を確実に取る
まずは今日、割合の計算問題を3題だけ解いてみましょう。解けたら、それが非言語の1つ目の足場です!





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