当サイトの記事は編集部が適性検査の提供会社や就職情報サービスの公開情報を調べて独自に執筆しています。Webテストの形式・受検方法・企業の選考内容は年度や職種によって変わるため、最新の情報は受検案内と各社の公式サイトで確認してください。
企業から届いた受検案内に「SPI」と書いてあって、何をどこで受けるのか分からず調べている方も多いはずです。
結論から言うと、SPIのWebテストは「能力検査と性格検査」の2本立てで、受ける場所や監視のあり方は受検方式によって変わります。
この記事を読むと、自分に届いた案内がどの方式なのかを見分けて、締切までに何を準備すればいいかが分かります。
SPIのWebテストとは?まず押さえたい中身
SPIは、リクルートマネジメントソリューションズが提供している適性検査です。中身は「能力検査」と「性格検査」に分かれていて、どちらを受けるか、どこで受けるかは応募先の企業が決めています。
SPIは「Synthetic Personality Inventory」の略で、日本語では総合適性検査と呼ばれています。SPI公式サイトによると、1974年に誕生した検査です。
『就活の適性検査といえばSPI』というイメージがありますよね。実際、SPI公式サイトでは2026年3月期の実績として、年間16,500社・276.6万人が受検したと公表されています。
だからこそ、最初に受ける適性検査がSPIだったという方も少なくないはずです。
「Webテスト」と呼ばれるのはどの受け方?
就活生の間では、パソコンで受ける適性検査をまとめて「Webテスト」と呼ぶことが多いです。SPIの場合は、受け方が4つあります。
| 受検方式 | 受ける場所 | ひとことで言うと |
|---|---|---|
| テストセンター(リアル会場) | 提供会社が用意した専用会場のパソコン | 予約して会場へ行く |
| テストセンター(オンライン会場) | 自宅などのパソコン | 監督者がカメラ越しに立ち会う |
| WEBテスティング | 自宅や学校などのパソコン | 案内メールのURLから自分で受ける |
| インハウスCBT | 応募先企業のパソコン | 企業に出向いて受ける |
| ペーパーテスティング | 企業が用意した会場 | マークシートで受ける |
テストセンターには「リアル会場」と「オンライン会場」の2つがあり、どちらで受けても同じテストセンターの結果として扱われます。
一方、自宅のパソコンで受けるWEBテスティングは、テストセンターのオンライン会場とは別の方式です。どちらも自宅で受けられるので、ここを取り違える方がとても多いんです。
全体の種類の中でSPIがどんな位置にあるかは、Webテストとは?就活で受ける適性検査の種類と対策の全体像でまとめています。
SPI3という名前を見かけたら
企業向けの公式ページでは、今のSPIは「SPI3」という名前で紹介されています。
『SPIとSPI3は別のテストなの?』と迷う方もいますよね。名前の関係や、古い問題集を使う時の注意はSPI3とは?今のSPIとの関係と対策で気をつけることで紹介しています。
能力検査と性格検査では何を見られる?
能力検査は、仕事の場面で共通して求められる「知的能力」を測るものです。性格検査は、性格の特徴に加えて、どんな仕事や職場の雰囲気になじみやすいかを見るものです。
『能力検査って、学校のテストみたいなもの?』と思う方もいるはずです。
ただ、提供会社の説明では、能力検査は暗記で点を取る試験というより、情報を整理して判断する力を見るものとされています。中身を表にまとめると、こうなります。
| 検査 | 中身 | 受けるかどうか |
|---|---|---|
| 能力検査(言語分野) | 言葉の意味や話の要旨を的確に捉えて理解する力 | 基本的に受ける |
| 能力検査(非言語分野) | 数的な処理と論理的思考力 | 基本的に受ける |
| 英語能力検査 | 語彙・英文の穴埋め・長文読解など | 企業によって出題される |
| 構造的把握力検査 | ものごとの背後にある共通性や関係性をつかむ力 | 企業によって出題される |
| 性格検査 | 日頃の行動や考え方に関する質問 | 基本的に受ける |
英語と構造的把握力は、実施するかどうかが企業によって違います。実施しない企業では受ける必要がなく、受けることもできません。
テストセンターの場合は、受検予約の画面で受ける検査を確かめられます。
言語分野は「語彙」と「読む力」
言語分野には、長文の読み取りのほかに「語彙」や「語順並べ替え」などの形式があります。受検者の回答状況に応じて問題が出される仕組みです。
長文が出たからといって合格ラインに届いている、というわけではないと提供会社は説明しています。出題の型ごとの練習方法はSPIの言語分野の対策|出る問題の型と語彙の増やし方で紹介しています。
非言語分野は「計算」と「推論」
非言語分野は、数的な処理と論理的な考え方を見る分野です。提供会社の問題例には、計算や推論、確率的思考の問題が載っています。
文系で数学から離れて3年たっている場合は、ここで手が止まりやすいですよね。苦手な人が先に固めたい単元はSPIの非言語分野の対策|苦手な人が先に固める単元にまとめました。
性格検査は「正解を探さない」
性格検査は、日頃の行動や考え方に関する約300問の質問に答える形式です。提供会社は、取り繕わずに率直に答えることをすすめています。
答え方に迷った時の考え方は、SPIの性格検査とは?回答の考え方と時間の使い方でくわしく紹介しています。
WEBテスティングやテストセンターの問題には「問題ごとの制限時間」と「全体の制限時間」があります。問題ごとの時間が来ると自動で次へ進み、全体の時間内に出る問題の数は人によって違います。
4つの受検方式を「場所・電卓・監視」で比べる
同じSPIでも、受ける場所と、計算機が使えるか、誰が見ているかは方式ごとに違います。この3点で比べておくと、案内が届いた時に何を用意すればいいかがすぐ分かります。
ここが、この記事でいちばん大事なところです。
他の解説では科目の話が中心になりがちですが、実際に困るのは「当日どうなるのか」の部分ですよね。そこで、4つの受検方式を場所・電卓・監視の3点で比べた表を作りました。
| 受検方式 | 場所 | 電卓・計算機 | 監視のあり方 |
|---|---|---|---|
| テストセンター(リアル会場) | 専用会場 | 使えない(公式FAQで明記) | 会場の監督者のもとで受ける |
| テストセンター(オンライン会場) | 自宅など | 使えない(公式FAQで明記) | 監督者がWebカメラ越しに人の目で監督 |
| WEBテスティング | 自宅や学校など | 公式の公開情報では確認できない | 不正行為禁止の確認ステップがある |
| インハウスCBT | 応募先企業 | 公式の公開情報では確認できない | 企業の会場で受ける |
| ペーパーテスティング | 企業が用意した会場 | 公式の公開情報では確認できない | 企業の会場で受ける |

電卓は「使える」と決めつけない
テストセンターでは、検査中に計算機は使えません。これは提供会社の受検者向けFAQではっきり書かれています。
一方で、WEBテスティングなど他の方式の電卓の扱いは、公開されている公式情報では確かめられませんでした。『自宅だから電卓を使っていいはず』と思い込まず、受検案内と受検画面の説明で確かめておきましょう。
形式ごとの電卓の考え方はWebテストで電卓は使える?形式別のルールと計算の練習法で紹介しています。
監視は方式によってまったく違う
テストセンターのオンライン会場は、Webカメラを通して監督者が人の目で確認します。提供会社は「録画・AIによる確認ではなく、人により監督を行う」と説明しています。
WEBテスティングは、初めてアクセスした時に不正行為をしないことの確認を求められます。途中で中断して再開した場合は、同じ問題が出ない仕様です。
所要時間の目安
提供会社のコラムでは、性格と基礎能力を受ける場合の所要時間の目安がこう示されています。
| 受検方式 | 性格と基礎能力 | 性格のみ |
|---|---|---|
| テストセンター | 約65分 | 用意なし |
| WEBテスティング | 約65分 | 約30分 |
| インハウスCBT | 約65分 | 約30分 |
| ペーパーテスティング | 約110分 | 約40分 |
テストセンターには、性格検査だけ・能力検査だけのテストは用意されていません。WEBテスティングは、性格検査だけのテストはありますが、能力検査だけのテストはありません。
テストセンターの予約から当日の流れは、SPIのテストセンターとは?予約から当日の流れ・オンライン会場でくわしく紹介しています。
WEBテスティングとテストセンターのオンライン会場は、どちらも自宅で受けられますが別の方式です。持ち物や部屋の条件がまったく違うので、案内メールの方式名を最初に確かめておきましょう。
どの方式で来ても困らない準備の順番
SPIの準備は、問題集を開く前に、届いた案内の方式と締切を確かめるところから始まります。そのうえで、言語・非言語の型を知り、パソコンで解く感覚に慣れておくと安心です。
『何から手をつければいいのか分からない』という方も多いですよね。どの方式で案内が来ても使える準備の順番を、手順にしておきます。
- 受検案内メールで方式(テストセンター・WEBテスティングなど)と締切を確かめる
- 受ける検査(英語・構造的把握力があるか)を予約画面や案内で確かめる
- 言語・非言語の出題の型をひととおり知る
- 苦手な分野を1つ決めて、短い時間でも毎日触れる
- パソコンで解く練習をして、前の画面に戻れない感覚に慣れる
- 受検環境(パソコン・通信・部屋)を前日までに確かめる

手順1と2は、案内が届いた日にやる
受検案内には、方式・締切・ヘルプデスクの連絡先が書かれています。届いた日にカレンダーへ締切を入れておくだけで、慌てずにすみます。

提供会社のFAQでは、受検期間が過ぎると原則として選考の対象外になると案内されています。特にテストセンターは締切の直前に混みやすいので、予約は早めに取っておきましょう。
手順3と4は「型を知る」ことが目的
SPIの公式な対策本はありません。書店で売られている対策本は、提供会社が公認したものではないとされています。
また提供会社は、対策本で勉強しても能力の得点には影響がないことを実験で確かめた、と説明しています。そのうえで、出題の形式を知っておくことと、パソコンでの受検に慣れておくことは大切だとしています。
だからこそ、問題集を何冊もこなすより、出題の型を知って本番で戸惑わない状態を作るのが現実的です。勉強の順番や問題集の使い方はWebテストの勉強法|対策の順番と1冊を仕上げる進め方も参考にしてみてください。
手順5は「戻れない」に慣れる
パソコンで受けるSPIは、手元で計算して画面で答えを選ぶ形式です。次の画面に進むと、前の画面には戻れません。
紙の問題集だと、あとで見直す癖がついていることも。本番ではこんな場面になりがちです。
「さっきの問題、やっぱり見直したい」
「でも、もう前の画面には戻れない」
練習の時から「1問ずつ決めて進む」解き方にしておくと、本番の焦りが減ります。
本番の受検開始前には「説明画面」と「練習画面」があり、言語と非言語の練習問題が1題ずつ出ます。ここは飛ばさずに、画面の見方を確かめておきましょう。
手順6は前日までに済ませる
WEBテスティングは、パソコンで受ける方式です。スマートフォンからは受けられず、タブレットも推奨されていません。
- 日本語版のWindows 11、または日本語版のmacOS 10.13以降か
- ブラウザがGoogle Chrome・Microsoft Edge・Safari 7.0以上か(MacでEdgeは動作保証外)
- 回線の速さがパソコン1台あたり5Mbps相当以上あるか
- 落ち着いて受けられる時間と場所を確保できているか
- 締切まで余裕のある日時に受ける予定にしているか
自宅の通信やパソコンの確かめ方は、Webテストの受検環境|パソコン・スマホ・通信で確かめることで紹介しています。
例えばこんな場面
ES締切とSPIの締切が同じ週に重なった場合、つい「SPIは最終日にまとめて受けよう」と考えてしまいますよね。
ただ、最終日にパソコンや通信のトラブルが起きると、取り返しがつきません。ESの提出前に、先にSPIの受検日を決めてしまうほうが安心です。
替え玉受検や、他の人に解いてもらうことは規約違反で、してはいけない行為です。提供会社は、不正が見つかった場合は受検を依頼した企業と連携して処分の対象になると案内しています。
一人で対策を進めていて『この進め方で合っているのか不安』という時は、誰かに選考の進め方ごと相談するのも1つの方法です。大学のキャリアセンターや就活エージェントなど、相談先は複数あります。
Webテストドットコム
Webテストや選考の進め方をひとりで抱えていませんか
Webテストの形式や結果は、企業ごと・年度ごとに違い、ひとりで調べるには限界があります。選考体験記で過去の形式を調べる方法や、新卒向けの就活支援サービスで相談できることをまとめました。
無料就活支援サービスの使い方を見るWebテストの形式・受検方法は企業や年度によって変わります。最新の情報は受検案内と提供会社の案内で確認してください。
SPIのWebテストでよくある相談
SPIのWebテストについての相談で多いのは、時間が足りない時の動き方と、締切ぎりぎりに受ける時の不安です。代表的な3つに答えます。
時間制限があると聞いて不安。受けたことがなく勉強中
SPIのWebテストをまだ受けたことがなく、時間制限がどうなっているのか知りたい、という相談です。
WEBテスティングやテストセンターには、問題ごとの制限時間と全体の制限時間があります。問題ごとの時間が来ると、自動で次の問題へ進みます。
全体の時間内に出る問題の数は人によって違うので、全部を解き切る必要はありません。提供会社も、焦らず解ける問題を着実に答えるよう案内しています。
時間が足りない時は、適当でも埋めたほうがいい?
SPIや玉手箱で時間が足りない場合、テキトーでも答えを埋めるべきか、という相談です。
SPIの採点のくわしい仕組みは公表されていないので、「埋めたほうが得」とは言い切れません。それよりも、1問に時間をかけすぎないことのほうが大事です。
『この1問だけは解きたい』と粘ると、その間に時間が過ぎてしまうことも。分からない問題は早めに見切りをつける練習をしておくと、本番で慌てずにすみます。
時間配分の考え方は、Webテストで時間が足りない人の時間配分と解く順番のコツで紹介しています。
締切の1時間前に受け始めたら、途中で締切を過ぎそう
締切の少し前に受け始めて、終わる前に締切時刻を過ぎてしまいそう、という相談です。
締切時刻をまたいだ場合の扱いは、公開されている公式情報では確かめられません。受検案内に書かれた締切の意味(受検開始か、受検完了か)を読み直し、分からなければ案内にある問い合わせ先に聞いてみてください。
次からは、所要時間の目安に余裕を足して、締切の前日までに受け終える予定を組んでおきましょう。
「当日でいいや」
「いや、前日までに終わらせておこう」
このひと言の切り替えだけで、締切のトラブルはかなり防げます!
よくある質問
SPIのWebテストは自宅で受けられますか?
WEBテスティングとテストセンターのオンライン会場は、自宅などのパソコンで受けられます。リアル会場のテストセンターやインハウスCBT、ペーパーテスティングは会場へ行って受けます。どの方式かは受検案内で確かめてください。
SPIのWebテストで電卓は使えますか?
テストセンターでは計算機は使えないと公式FAQに書かれています。WEBテスティングなど他の方式の電卓の扱いは公開情報では確かめられないので、受検案内と受検画面の説明で確認してください。
スマートフォンでSPIのWebテストを受けられますか?
WEBテスティングはスマートフォンからは受けられず、タブレットも推奨されていません。パソコンを用意しましょう。テストセンターの予約や性格検査はスマートフォンからもできます。
SPIは何点取れば合格ですか?
提供会社によると、合格の基準は企業によってさまざまで、一律に何点以上という基準はありません。全問正解する必要はないので、解ける問題を確実に取ることを意識してみてください。
SPIの公式の問題集はありますか?
公式の対策本はありません。本番の前に説明画面と練習画面があり、言語と非言語の練習問題が1題ずつ出るので、そこで画面の見方を確かめておきましょう。
まとめ
- SPIは能力検査(言語・非言語)と性格検査の2本立てで、英語と構造的把握力は企業によって出題される
- 受け方はテストセンター・WEBテスティング・インハウスCBT・ペーパーテスティングの4つ
- テストセンターは計算機が使えず、他の方式の電卓の扱いは受検案内で確かめる
- WEBテスティングとオンライン会場は、どちらも自宅で受けられるが別の方式
- 準備は「方式と締切の確認」から始め、パソコンで解く感覚に慣れて終える
まずは届いた受検案内を開いて、方式名と締切をカレンダーに書き込んでみてください。そこから準備が始まります。





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