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Webテストの非言語や計数の問題を開いた瞬間、手が止まってしまう。文系で数学から離れて何年もたち、解説を読んでも分からない方も多いはずです。
結論から言うと、Webテストの数学が苦手な方は、つまずいている単元を見つけて小中学校の内容まで戻り、割合・比・速さを図で考える練習から始めると立て直せます。
この記事を読むと、どの単元から戻ればいいかと、苦手な人のための練習の順番、計算を速くするコツが分かります。
数学が苦手でもWebテストの非言語・計数は立て直せる?
Webテストの非言語や計数で問われるのは、難しい数学より、割合や比、四則演算などを素早く正確に使う力です。苦手な方ほど、問題集の最初から解くより、つまずいている土台に戻るほうが早く伸びます。
『自分は数学が本当にだめだから、Webテストは無理かも』と思ってしまいますよね。
ただ、Webテストの計算問題は、大学で習うような数学を使うものではありません。多くは小中学校で習った内容の組み合わせなんです。
形式ごとに出る計算の中身
形式によって、計算の問題の中身は違います。提供会社の公式の説明をもとに表にしました。
| 形式 | 計算に関わる科目 | 公式の説明 |
|---|---|---|
| SPI | 非言語分野 | 数的な処理や論理的思考力を見る |
| 玉手箱Ⅲ | 計数理解テスト(四則逆算) | 簡単な四則演算を組み合わせた等式中の未知数を求める |
| GAB | 計数理解テスト(図表理解) | 図表を理解する力、四則演算や百分率計算を正確に速く行う力など |
| CAB | 四則逆算・法則性・命令表・暗号 | ITやプログラミングの知識は問わない |
| TG-WEB i9neo | 数理 | 表の読み取りや計算の穴埋め |
SPIの提供会社の学生向けサイトには、計算・推論・確率的思考などの問題例も載っています。自分の受ける形式の問題例を一度見ておくと、何を練習すればいいかがはっきりします。
問題例はリクルートマネジメントソリューションズの就職準備応援サイトで見られます。問題を解けるかどうかより、「こういう形で出るのか」を知るつもりで眺めてみてください。
形式の見分け方はWebテストの種類一覧で紹介しています。
苦手な人がつまずく3つの理由
数学が苦手な方がWebテストでつまずく理由は、だいたい次の3つに分けられます。
| つまずき | よくある状態 | 立て直し方 |
|---|---|---|
| 土台の抜け | 割合や分数の計算があやふや | 小中学校の単元に戻る |
| 式が立てられない | 問題文を読んでも何を求めるか分からない | 図にかいてから式にする |
| 時間が足りない | 解き方は分かるが遅い | 同じ型を繰り返して手順を短くする |
『全部当てはまる』という方もいますよね。その場合は、上から順に、土台の抜けから手をつけてみてください。
中学数学のどこに戻ればいい?単元ごとの表
戻る先は、全部の単元ではありません。問題集や模擬テストで間違えた単元だけ、小中学校のどこまで戻ればいいかを表で確かめ、そこだけ復習します。
ここが、この記事でいちばん大事なところです。
『戻るといっても、中学の教科書を全部やり直す時間はない』と思いますよね。大丈夫です。戻るのは、Webテストで使う単元だけで十分です。
| Webテストで出てくる場面 | 使う考え方 | 戻る先 | 戻れたかの目安 |
|---|---|---|---|
| 割引・増減・百分率の問題 | 割合 | 小学校の割合・百分率 | もとにする量と比べる量を言える |
| 分け方・配分の問題 | 比 | 小学校の比・中学の比例 | 比の値をそろえて計算できる |
| 移動や時間の問題 | 速さ | 小学校の速さ | 速さ・時間・距離の関係を図にかける |
| 未知数を求める問題 | 一次方程式 | 中学の一次方程式 | 両辺に同じ計算をして答えを出せる |
| 分数や小数が混ざる計算 | 分数・小数の計算 | 小学校の分数・小数 | 小数を分数に直して計算できる |
| 組み合わせ・確率の問題 | 場合の数・確率 | 中学の確率 | 全部の場合を書き出して数えられる |
| 表やグラフを読む問題 | 割合と四則演算 | 割合と分数・小数の計算 | 表の数字から必要なものを選べる |
| 条件を整理する推論 | 図や表にまとめる習慣 | 数学より整理の練習 | 条件を表にまとめられる |

戻る単元の決め方
- 問題集か模擬テストを1回分解く
- 間違えた問題に、表の「使う考え方」を書き込む
- いちばん多く間違えた考え方を1つ選ぶ
- その考え方の戻る先を、教科書や学び直しの本で復習する
- 問題集の同じ型に戻って、もう一度解く
例えば、割合の問題ばかり間違えているなら、まずは割合だけに戻ります。1つの単元が分かると、その単元を使う表の読み取りの問題も解けるようになることが多いんです。
例えばこんな場面
文系で数学から離れて3年の場合、割合の「もとにする量」と「比べる量」の区別があやふやになっていることがよくあります。
「定価の何%引きって、どっちに掛けるんだっけ」
「まず、もとにする量はどれかを丸で囲んでみよう」
こんなふうに、言葉を1つずつ確かめるところから始めて大丈夫です。分かったつもりで進むより、ずっと早く伸びますよ。
推論は数学より「整理」の問題
SPIの推論のように、いくつかの条件から答えを導く問題は、計算より条件の整理が大事です。
数学が苦手な方でも、条件を表や図にまとめる練習をすると解けるようになることがよくあります。例えば「AはBより前」「Cはいちばんうしろではない」のような条件は、横一列に並べた枠に書き込んでいくと、考えられる並び方が見えてきます。
『推論がいちばん難しい』という声も多いですが、逆に計算が苦手な人ほど得点源にしやすい分野でもあるんです。
割合・比・速さは「図」で覚える
割合・比・速さの問題は、いきなり式を立てようとすると迷います。線分図や表など、決まった図をかいてから式にすると、どの数字をどう計算すればいいかが見えてきます。
『公式を覚えても、どこに何を入れればいいか分からない』という声はとても多いです。
それは、問題文の数字を、公式のどこに当てはめるかが見えていないからなんです。図にすると、数字の関係が目で見えるようになります。
| 考え方 | かく図 | 図で確かめること |
|---|---|---|
| 割合 | 1本の線分図(全体を1とする) | もとにする量がどれか |
| 比 | 長さの違う線分を並べた図 | 何対何で分けているか |
| 速さ | 速さ・時間・距離を並べた表 | 分かっている2つと、求める1つ |
| 確率 | 全部の場合を並べた表 | 全部で何通りあるか |

割合の例題で図をかいてみる
ここでは、編集部が作った練習用の例で、図をかく流れを見てみます。実際の出題を再現したものではありません。
定価2,000円の商品を、定価の15%引きで売る時の売値はいくらでしょうか。
まず、線分図をかきます。1本の線を定価2,000円として、全体を1とします。
15%引きなので、売値は全体の85%にあたります。線分図の右の端から15%を切り取ったところが売値です。
式にすると、2,000×0.85=1,700で、売値は1,700円です。
図をかかずに「2,000×0.15=300」で止まってしまうのが、よくある間違いです。300円は値引きの額で、売値ではないんです。図があると、何を求めているかを取り違えにくくなります。

速さは表で整理する
速さの問題は、速さ・時間・距離の3つを表に並べ、分かっている2つを書き込んでから、残りの1つを求めます。
単位がそろっているかを最初に確かめるのがコツです。時間が「分」で速さが「時速」なら、どちらかにそろえてから計算しましょう。
比は「合わせていくつ」を先に出す
比の問題は、全体をいくつに分けているかを先に出すと考えやすくなります。
線分を比の数だけ区切った図をかき、全体が何目盛りかを数えてから、1目盛りがいくつにあたるかを計算します。図にすると、どの数字で割ればいいかで迷いにくくなりますよ。
図をかく練習の進め方
図をかくのは、慣れるまで時間がかかります。最初は時間を気にせず、1問ずつ図をかいてから解いてみてください。
慣れてきたら、図を簡単にしていきます。最後は、頭の中で図が浮かぶようになれば、メモに書く量も減って速く解けるようになりますよ。
数学が苦手な人の練習の順番
苦手な方は、いきなり時間を測って解くより、土台の単元を戻る、図で考える、同じ型を繰り返す、時間を測る、の順に進めると無理なく伸びます。
『何から始めればいいか分からない』という方のために、練習の順番を表にしました。
| 段階 | やること | 終わったと言える状態 |
|---|---|---|
| 1. 土台を戻す | 間違えた単元だけ小中学校の内容を復習する | その単元の基本の問題を解ける |
| 2. 図で考える | 割合・比・速さの問題で、図をかいてから解く | 図から式を立てられる |
| 3. 型を繰り返す | 問題集の同じ型を続けて解く | 解説を見ずに同じ型を解ける |
| 4. 時間を測る | 1回分ずつタイマーをかけて解く | 時間内に最後まで進める |
4週で進める場合の例
例えば、1日1時間を週4日、4週で進める場合は、こんな割り振りが考えられます。必要な時間は人によって違うので、あくまで計算の例です。
| 週 | 段階 | やること |
|---|---|---|
| 1週目 | 段階1 | 割合と分数・小数の計算を復習する |
| 2週目 | 段階2 | 割合・比・速さの問題を、図をかいて解く |
| 3週目 | 段階3 | 問題集で間違えた型を続けて解く |
| 4週目 | 段階4 | 1回分ずつ時間を測って解く |
1週目が終わらなければ、2週目に回して大丈夫です。勉強全体の進め方はWebテストの勉強法で紹介しています。
学び直しの教材は「薄くて解説が多いもの」
小中学校の内容に戻る時は、分厚い参考書より、薄くて解説の多い学び直しの本や、学校で使っていた教科書が向いています。
Webテストの問題集と学び直しの教材を、同じ机に並べて使うのがコツです。問題集で間違えたら、その場で学び直しの教材の同じ単元を開く。この往復を続けると、土台と本番の問題がつながっていきます。
形式ごとの対策も合わせて進める
受ける形式が分かったら、その形式の非言語・計数の対策も合わせて進めましょう。
SPIの非言語はSPIの非言語分野の対策で、玉手箱の計数は玉手箱の計数対策で、それぞれ苦手な人が先に固めたい単元を紹介しています。
苦手な単元を避けて、得意な問題ばかり解いてしまうケースです。苦手な単元こそ点が伸びる余地が大きいので、1日の練習の最初に少しだけ解く、と決めておくと後回しにしにくくなります。
計算を速く・正確にするコツ
計算を速くするには、問題ごとに解き方を考えるのではなく、型ごとに手順を決めておくのが近道です。正確さは、検算の手順を決めることで上がります。
『解き方は分かっても、本番だと時間が足りない』という悩みも多いですよね。
Webテストは、1問にかけられる時間が短い形式が多いです。SPIでは、問題ごとの制限時間と全体の制限時間があり、問題ごとの時間が来ると自動で次に進むと案内されています。
四則逆算の例で手順を決める
ここでも、編集部が作った練習用の例で考えてみます。実際の出題を再現したものではありません。
□×4+6=30 の□にあてはまる数はいくつでしょうか。
逆算は、式の最後の計算から順に戻していきます。
まず「+6」を戻すために、30から6を引いて24。次に「×4」を戻すために、24を4で割って6。答えは6です。
検算として、6×4+6を計算すると30になるので合っています。こうして「最後の計算から戻す」「答えを入れて確かめる」の2つを手順にしておくと、迷う時間が減ります。
問題文の読み違いを減らす
計算は合っているのに不正解、ということもありますよね。原因の多くは、問題文の読み違いです。
何を求める問題なのかを、計算を始める前にメモに一言書いてみてください。「売値を求める」「残りの量を求める」と書くだけで、途中の数字を答えにしてしまう間違いが減ります。
玉手箱の四則逆算の解き方は、玉手箱の計数対策でくわしく紹介しています。
電卓が使えるかは受検案内で確かめる
『電卓があれば計算が苦手でも大丈夫なのに』と思う方もいるはずです。
SPIのテストセンターでは、検査中に計算機は使えないと案内されています。ほかの形式や方式で電卓を使えるかは、受検案内や受検画面の説明で確かめてみてください。
電卓が使えない方式を受ける可能性があるなら、筆算の練習もしておくと安心です。電卓の扱いはWebテストで電卓は使える?で紹介しています。
- 筆算は、位をそろえて丁寧に書く
- 割合の問題は、もとにする量に丸をつけてから式を立てる
- 単位(円・%・分・時間)がそろっているかを確かめる
- 答えを式に戻して、検算する
- 選択肢と答えの桁が合っているかを見る
ひとりで抱えるか、相談先を使うか
数学の苦手を一人で立て直すのは、時間も気力も使いますよね。
学内で対策講座を開いている大学もあります。選考の進め方まで含めて相談したい時は、大学のキャリアセンターや就活支援サービスを使うのも一つの方法です。
Webテストドットコム
Webテストや選考の進め方をひとりで抱えていませんか
Webテストの形式や結果は、企業ごと・年度ごとに違い、ひとりで調べるには限界があります。選考体験記で過去の形式を調べる方法や、新卒向けの就活支援サービスで相談できることをまとめました。
無料就活支援サービスの使い方を見るWebテストの形式・受検方法は企業や年度によって変わります。最新の情報は受検案内と提供会社の案内で確認してください。
数学が苦手な人のよくある相談
数学が苦手な方の相談では、割合がまったく解けない、四則逆算が遅い、勉強しても通過しない、という声がよく見られます。
就活生からよく寄せられる相談を、内容をまとめた形で紹介します。
割合の問題が壊滅的で、ほとんど勘で答えてしまった
GABを受けたが、数学が苦手で、特に割合の問題がほとんど分からず勘で答えてしまった、という相談です。悔しいですよね。
GABの計数は図表理解で、百分率計算を正確に速く行う力も見られると提供会社が説明しています。まずは、この記事の表で割合の戻る先を確かめ、線分図をかく練習から始めてみてください。GABの対策はGABのWebテストとは?で紹介しています。
四則逆算を速く解くコツが知りたい
数学が苦手で、玉手箱の四則逆算がまったく間に合わない。速く解くコツを知りたい、という相談です。
速くするには、問題ごとに考えるのではなく、「最後の計算から戻す」「答えを入れて確かめる」という手順を決めて、同じ型を繰り返すのが近道です。最初は時間を気にせず、手順どおりに解けるかを確かめてみてください。
毎日勉強しているのに、Webテストが通過できない
昔から数学が苦手で、苦手なりに毎日勉強しているのに通過できない、という相談です。頑張っている分、つらいですよね。
毎日の勉強が、問題集を最初から順に解くだけになっていないか振り返ってみてください。間違えた問題を「使う考え方」で分け、いちばん多い考え方の単元に戻ると、伸び方が変わることがあります。
また、Webテストで落ちる理由は計算だけとは限りません。落ちた時の見直し方はWebテストで落ちる理由で紹介しています。
よくある質問
Webテストの数学はどのくらいのレベルですか?
多くは小中学校で習う割合・比・速さ・四則演算などの組み合わせです。形式ごとの問題例を一度見て、自分の受ける形式で何が出るかを確かめてみてください。
数学が苦手な文系は何から始めればいいですか?
問題集か模擬テストを1回分解いて、間違えた問題の考え方を書き出すところから始めましょう。いちばん多く間違えた単元だけ、小中学校の内容に戻って復習します。
中学の教科書を全部やり直したほうがいいですか?
全部をやり直す必要はありません。Webテストで使う単元のうち、自分が間違えたところだけ戻れば十分です。
Webテストで電卓は使えますか?
SPIのテストセンターでは計算機は使えないと案内されています。ほかの形式や方式は、受検案内や受検画面の説明で確かめてください。
計算ミスが多いのはどうすればいいですか?
筆算を丁寧に書く、単位をそろえる、答えを式に戻して検算する、の3つを手順にしてみてください。手順が決まると、ミスに気づきやすくなります。
まとめ
- Webテストの計算は、小中学校で習った内容の組み合わせが多い
- 間違えた単元だけ、表を使って小中学校の内容に戻る
- 割合・比・速さは、式の前に図をかいて考える
- 土台、図、型、時間の順に練習を進める
- 計算は手順と検算の方法を決めて、同じ型を繰り返す
まずは問題集か模擬テストを1回分解いて、間違えた問題に「使う考え方」を書き込んでみましょう。それが立て直しの第一歩です!





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